じつは知らない? クリスマスローズのトリビア10|花びらじゃない? 毒? 長生き?

じつは知らない? クリスマスローズのトリビア10|花びらじゃない? 毒? 長生き?

③ 花の中心の「蜜腺(ネクタリー)」は、昆虫の道しるべ

クリスマスローズとハナアブ
クリスマスローズの花を訪れるハナアブ。Mariana Serdynska/Shutterstock.com

中央にある筒状の蜜腺は、多くの場合、黄緑色やクリーム色をしており、昆虫を花の中心へ導く誘導灯のような役目をしています。冬でも動ける小さな昆虫たちにとって、うつむいて咲くクリスマスローズは、風や雨をしのげる休憩所。香りを出して遠くから虫を呼び寄せるのではなく、近づいてきた虫を確実に花の核心へと導き、受粉効率を高める省エネ設計になっているのです。

④ 下向きに咲く理由は「雪と雨対策」

クリスマスローズ

クリスマスローズは多くの品種がうつむいて咲き、その姿はなんとも奥ゆかしい雰囲気。そっと指で花を持ち上げてみると、その内側にハッとするような美を秘めており、「冬の貴婦人」と呼ばれるに相応しい花です。さて、なぜこのように花がうつむいて咲くのかというと、その理由は、

から、花粉と雌しべを守るため。クリスマスローズの原生地は標高数百〜1,500mの中低山帯で、冬に雪が積もる地域です。雪や霜、冷たい雨にさらされる冬の森で、花の内部を守るための進化があのうつむく姿。クリスマスローズの秘めたる美しさ、そこはかとない品は、生物としての賢さの蓄積にほかならないのです。

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