父は3人、“暴力と搾取”の家に居場所はなかった――10代で身体を売り、家計を支えた女性の告白

父は3人、“暴力と搾取”の家に居場所はなかった――10代で身体を売り、家計を支えた女性の告白

◆父から土下座され、渡された手紙に書かれていたのは…

――本当のお父様との暮らしはどうでしたか。

役満ろ満:私のことを理解してくれたと思います。たとえば、中学校を転校しなくて済むように、毎日送り迎えをしてくれました。あるいは、進学校への入学を蹴って、通信制高校と並行して興味のあった服飾の専門学校へ進学することも許してくれました。

 母との結婚当初は銀行員だった父は、私と暮らすころには本業を持ちながら自分で不動産関係の事業をやっていました。しかしリーマンショックの煽りを受けて業績が立ち行かなくなり、私が17歳のときに父から「もう学費を支払えない」と土下座されました。仕方がないので身体で稼ぐことを伝えると、父から長文の手紙をもらいました。

――その手紙には、何と書かれていましたか。

役満ろ満:要するに、「働いたお金で毎日2万円を貸してほしい」という内容だったと思います。父も父で少し変わっていて、私が18歳になるころには知り合いのアダルトビデオの事務所を紹介してくることもありました。結局、数本しか出演しませんでしたが。

◆「恐怖心が欠如している」から「死ぬことも怖くない」

――まだ17歳だった役満さんは、どうやって“身体で稼いだ”のでしょう。

役満ろ満:いわゆる“援デリ”です。ネット掲示板などで素人を装って客を取るのですが、実際には組織で動いていて、風営法の許可を取っていないデリバリーヘルスのようなものです。通常のお店であれば「プレイ時間」があると思いますが、援デリは自分のやり方によっていかようにも時間をコントロールできるので、効率的に稼げる場合があるのが魅力です。

――裏社会とのつながりもありそうですが。

役満ろ満:お察しのとおりです。各地域にはそこを縄張りにしている“地回り”と呼ばれる人たちがいます。彼らにとって、私たちは食い扶持を持っていくカタキですから、何度か危ない目にも遭いました。地下駐車場で待ち伏せされて、そのまま監禁されたり、タダで性行為をさせられそうになったりもしましたね。

――単純に、怖くないですか。

役満ろ満:死ぬことも怖くなかったので、別に何とも思いませんでした。実際、対峙したそっちの筋の人にも、「タダで性行為は無理です」と伝えて、2万円をいただきました。先方は「怖がらないからおもしろくない」と不機嫌でしたが。そもそも恐怖心が欠如しているのだと思います。中3のとき、私は夜道で襲われて処女を喪失していますが、そのときも「仕方ないな」と感じた程度で、感想は無に近いものでした。

――肝が座ってますね。お話を伺っていると、男性に対する期待がないように感じます。

役満ろ満:ないですね。多くの男性の根底にある、「あわよくば性欲の対象としてみてやろう」という魂胆が気持ち悪いと思ってしまうんです。どんな人も、突き詰めるとそこにたどり着くのではないかと思ったときから、期待できる対象ではありませんでした。17歳から23歳まで、私は薬物にハマるのですが、男性はほとんど愛情の対象ではなく、薬物を無償で提供してくれる利用対象でした。


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