◆障がい者になってから「はじめて連絡先を聞かれた」

大学1年生の頃、中学時代の同級生で現在の夫・ひーくんとたまたま遭遇しました。でも、再会した時は「うわ、見られた!元気だった頃と比べられちゃう!」とマイナスな印象しか抱かなかった(笑)。
私は中学3年生で障がいを発症したから、同じ中学の子たちは、元気な私しか知らない。その子たちに、今の私を見られたくなかったんです。
でも後日、共通の友人から「ひーくんが連絡先教えてって言ってるよ」って。障がいを持ってから連絡先を聞かれたのは初めてだったので、嬉しかったです。
――“ひーくん”はどんな方ですか。
とにかく“察する力”がある人。私は焼き鳥が大好物なんだけど、麻痺があるから、焼き鳥の串に残った最後のひとつが食べられない。彼は何も言わずに、串から全部外してくれておいてくれます。
お店でも先にドアを開けて押さえておいてくれたり、自然に先回りして動いてくれるんです。今までは私から「これをやってくれる?」とお願いすることが多かったから、そんな人は初めてでした。
そして、付き合うことになって、すぐに子どもができたんです。
――22歳で妊娠されて、23歳で双子の女の子をご出産されていますね。
「私なんかが子どもを育てられるの?」って思いました。自分のことですら精一杯なのに、子どもなんて無理かもしれないって。でも彼は「産んでほしい。ふたりで、みんなで育てよう」って言ってくれて。
また、彼のお父さんもすごく家事を率先してやる人でした。だから「この人となら大丈夫かもしれない」という安心感がありました。
◆他の親と比べず「自分にしてはよくやってる」でOK

家事も育児もすごくやってくれて、日曜になると子どもを連れてひとりで公園に行ってくれる。その間にリフレッシュしています。
夫婦仲もいいけど……昔は、私より娘たちへの“先回り”が優先されちゃうことに、嫉妬していました(笑)。今では子どもを優先してくれることを、ありがたいなと思っています。
――他のママと自分を比べて落ち込むことはありませんか。
実は、あまりないです。
私は障がい者枠で保育園に入れていて、しかも年齢も若い。でも、周りのママたちは共働きで、年齢も上で「ちゃんとしてる人」が多いんです。だから「みんなすごいな〜」とは思っても、焦りやコンプレックスは感じませんでした。
娘たちにYouTubeを見せてばかりの日もあるし、ごはんが適当な日もあるけど、育児で比べる必要ありますか?「自分にしては、よくやってる!」って、自分らしくしていればいいんです。

