◆「人生の主人公は、自分」

なくしたものばかりを数えるのは、やめることです。できなくなったことに目がいきがちだけど、それだけじゃなくて、得たものもあるはず。
たとえば、私は高校の頃に元気グループから大人しいグループに移ったことで、そこにいる子たちの気持ちが分かるようになりました。
あと、顔面麻痺で話すスピードがゆっくりになった分、「聞きやすい」って言ってもらえたり、TikTokの動画配信では「癒やされる」って言ってもらえたりします。
障がいを持って「自由に動く体」や「自信」を失った方にも、覚えてもらいやすいですね。
――「何かを失った」と感じている人に、どんな言葉をかけたいですか?
私は急に障がい者になって、「もう昔の自分には戻れないんだ」って、お先真っ暗でした。高校に入っても、「やれる」と思ってたことができなくて、自分の理想と現実のギャップにずっと苦しんでいました。
引きこもったりする時期もあったけど、どうにかこうにか生きてきた。それは「人生の主人公は、自分だ」って、ずっと思っていたからです。
生きてたら、自分が求めてた形で“いいこと”があるかは分からない。でも、違う形でちゃんとあります。少なくとも私は、全部が思い通りじゃない人生だけど、今はちゃんと楽しいです。
【SHIBUKI】
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<取材・文/綾部まと>
【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

