帯状疱疹ってどんな症状?かかり始めのサインと怖い慢性痛
皮膚のかぶれと勘違いする人も

「まず、ピリピリとした痛みを感じます。皮膚は赤くもなんともありません。痛みを感じた2〜3日後、遅い人で1週間後くらいに赤いブツブツが出てきます。痛くてたまらないので、最初の数日の間に鎮痛用の湿布薬を貼って、剥がしたときにブツブツに気付き、『湿布にかぶれたのか?』と勘違いしてしまう人も結構います」(森本さん)
さらに怖い!激痛をともなう「帯状疱疹後神経痛」

赤いブツブツが出やすいのは目の上やおでこ、脇の下から乳首のあたりにかけて。お腹や太ももなどに出ることもあります。「帯状」と呼ばれているように、帯のようにぐるりとカラダの半周に広がります。
「ブツブツは一つの兆候ですが、病気の本体ではありません。赤い水泡は治りますが、問題はダメージを受けた神経に障害が残って、1〜3か月後くらいに『帯状疱疹後神経痛』(PHN)という慢性痛(神経障害性疼痛)を引き起こすことです」
これは「焼け火箸をカラダに突っ込まれた」くらいの激痛というから恐ろしい! そうなる前に神経痛によく効く痛み止めの薬を飲んだり、神経ブロック治療を行ったりすることが有効と、森本さんは言います。
帯状疱疹にならないために!今日からできること
帯状疱疹を発症した人が、PHNに移行する確率は、年齢とともに高くなります。50代以降で発症したら、早い時期にペインクリニックを受診しましょう。ペインクリニックでは、痛みのある神経付近に局所麻酔薬を注射して痛みを抑える、神経ブロック治療が受けられます。森本さんのクリニックには、帯状疱疹のブツブツが治って1年以上たってもまだ痛みが収まらない、と訪れる患者さんもいるそうです。
50代以降は受けたい!帯状疱疹ワクチン

「帯状疱疹にならないためにはまず、『帯状疱疹ワクチン』を打って、予防することが大切です」と森本さん。現在、ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。接種はいずれも自費で、生ワクチンは7000円程度で1回接種、不活化ワクチンは2回の接種が必要で計4万円程度です。クリニックにより取り扱いのワクチンに違いがあるため、予め確認しておきましょう。
「確かに高価ではありますが、長く痛みに苦しまないために早めのワクチン接種をおすすめします」(森本さん)
冷え対策も大切!毎日の生活で免疫力を高める
次に大切なのが、免疫力を高める生活をすること。バランスの良い食事を心掛けて、睡眠をしっかり取りましょう。ウォーキングなど軽い運動習慣をつけて、腸内環境を整えることも大切です。

「シャワーで済ませずにぬるめのお湯によく浸かって体を芯から温めましょう」(森本さん)
長引くと、やっかいな痛みをともなう帯状疱疹。できることならこれから先もかからずに過ごしたいもの。今からできる対策を実践して、しっかり予防しましょう。

