元子役28歳女性が、特技の「ヌンチャク」を“肩書き”に変えるまで「ヌンチャクで仕事するのは今しかない」

元子役28歳女性が、特技の「ヌンチャク」を“肩書き”に変えるまで「ヌンチャクで仕事するのは今しかない」

多様な働き方が選べる時代になった一方で、「何でもできる人」よりも「これしかできない人」が強く求められている気がする。YouTubeをはじめとするプラットフォームの発展により、マス向けの無難なコンテンツよりも、尖った“ニッチ”が評価されるケースも増えているからだ。

タグ付けの種類もガラパゴス化が進み、今回話を聞いたのは「ヌンチャクガール」と名乗る28歳の女性である。過去に存在した山ガール、釣りガールという呼称も、ヌンチャク一辺倒に比べるとだいぶ対象が広いと感じてしまう。しかし、話を聞いていくとニッチとも言えるコンテンツであっても、ひたむきに向き合う姿が見えてきた。

森累珠
森累珠さん

◆特技が“肩書き”に変わったきっかけは?

ヌンチャクガールと自称するのは、子役として活動した経験を持つ森累珠さん。幼少期からブルース・リーに傾倒し、当時から「ヌンチャク少女」などと呼ばれ、技を披露する機会はあったという。ただし、それはあくまでも「役者の変わった特技」のような位置付けだった。

それから、ヌンチャクが肩書きに昇格したのはなぜなのか。

「ずっとやってきたお芝居の仕事が、コロナ禍でまったくなくなり……。そのタイミングでYouTubeに公開したのが、ブルース・リーが出演する映画の一部を再現する動画。これがすごい反響で」

動画には、英語や中国語でも多くのコメントが寄せられている。パフォーマンスが国境を越えて認められたわけだ。

「イベントなどでヌンチャクを披露する仕事が増えたんですが、若い世代にブルース・リーが好きな人がいないことが実感できて。また、ブルース・リーのファンの方からも『布教してください!』と、熱く言われるようになり、『中途半端ではいけないな』と決意したんです」

◆ブルース・リーに心酔…放課後は武術修行へ

たぎるようなブルース・リーへの愛と、ファンたちの思いまでを背負ってヌンチャクガールに転生した森さん。だが、そもそもどうやってブルース・リーに出会ったのか。

「子役時代から、演技の勉強として色々な映画を観ていました。王道だとジェームス・ディーンの演技や、子供が見るにはマニアックと言われそうなゴダールやホドロフスキーといったものも観ていましたね。その中で、中学2年の時にブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』を観て衝撃を受けたんです。カッコいいのもそうですが、何よりお芝居のすごさに……!」

その衝撃によって、ブルース・リーが創始した武術ジークンドーの教室に通うようになり、着々とヌンチャクの技術を身につけていった。


配信元: 日刊SPA!

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