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「東京パークガーデンアワード@夢の島公園」でガーデン制作に挑む! 5人のガーデンデザイナーの庭づくりにかける思い

「東京パークガーデンアワード@夢の島公園」でガーデン制作に挑む! 5人のガーデンデザイナーの庭づくりにかける思い

コンテストガーデンE
「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭

本田ハビタットデザイン 本田直也

本田ハビタットデザイン 本田直也

(北海道)

1996年より札幌市円山動物園にて動物専門員として勤務。飼育技術者として、多くの希少野生動物の飼育・繁殖・保全、および飼育施設や展示環境の設計に携わる。2022年に独立し、本田ハビタットデザインを設立、デザイン学の観点を活かして、動物園や飼育展示環境のデザインに関するコンサルタント業を開始。同年、北海道恵庭市にて、飼育下における希少野生生物の保全と研究を目的とした野生生物生息域外保全センターを、全国の動物園・水族館の技術者や研究者と共に設立し、代表理事に就任。日本の動物園における飼育環境と展示デザインの向上、動物園ランドスケープ、動物園園芸の分野確立、そして飼育技術者の立場からの野生生物保全に取り組む。

Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由

知人から紹介を受け、「宿根草」というテーマであれば、これまで自分が取り組んできた領域とも重なると感じ、応募しました。動物園デザインや生息環境の再構築に携わる中で、植物は常に重要な役割を担ってきました。TPGAは、そうした実践や思考を、都市のガーデンという場で試し、表現できる機会だと感じています。

Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由

動物園デザインでは動物だけでなく、その背景となる生息地を空間として表現する必要があります。その中核にあるのが植物です。植物を単なる素材として扱うのではなく、性質や個性を理解する必要性を感じ、自らガーデンを開設し、実践を通して学び始めました。現在の植物との関わりは、その延長線上にあります。

Q3. 仕事に向き合う時のこだわり

求められている要望や背景を丁寧に咀嚼し、その上で、条件や文脈を自分なりに言語化し、デザインに落とし込む。先入観にとらわれず、環境や植物そのものの本質に向き合いながら、要望と現実をつなぐ提案を目指しています。

Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイン

都市の果てにある過酷な埋立地に、洗練された都会的なサバンナを作ることをコンセプトとしました。オーナメンタルグラスによって生まれる構造と、その足元を支える繊細な小花たちが織りなす、静かで地味だけど、可憐でインパクトある風景を目指しています。近づくほどに、植物同士の関係性を感じてほしいです。

Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること

物心ついた頃からホラー好きで、幼稚園の頃に初めて自分で買った本は中岡俊哉の『恐怖の心霊写真集』。寝る時も怪談を聴きながらじゃないと安眠できません。動植物との関わりについては、趣味というよりライフワークに近く、生活そのものの一部になっています。

「第4回 東京パークガーデンアワード」夢の島公園でスタート【1月の様子】

TPGAだけではない! 
たくさんの植物に出会える夢の島公園

夢の島公園には、一般的な公園とはひと味違う植物が数多く植えられています。その背景にあるのが、東京湾に面し、運河と水路に囲まれた人工島という立地です。塩害や強風への対策が必要だったことに加え、かつてゴミの埋め立て地だった場所のイメージを払拭したい、という目的もありました。こうした環境のもとで選ばれたのが、異国情緒あふれる植物たちです。なかでもひときわ目を引くのが、コンテストガーデンの背後で茂るユーカリの木々。ユーカリは、異国の植物がこの土地でどの程度成長するかを検証する実験的な目的で植えられたほか、都内の動物園で飼育されているコアラのためのエサとして、品種選びや葉の供給候補地としても活用されてきました。

【園内で見られる草花】
スイセン、菜の花、ナツズイセン、イペー、ジャーマンアイリス、カンナ、シュクシャ、ツワブキ、メドーセージ、ローズマリーほか

【園内で見られる樹木】
ミモザ、アセビ、ドウダンツツジ、ツバキ、トベラ、キンモクセイ、オオシマザクラ、八重ベニオオシマザクラ、ユキヤナギ、シャリンバイ、ヤブツバキ、アベリア、ユーカリほか

左/コンテストガーデンの背後に広がるユーカリ林。冬の間につける花と実は、ほかではなかなか見られない。右/コンテストガーデンの脇の晩秋の風景。

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