◆当時の出演者も解禁を望んでいる
監督は同作品でメトロン星人が登場する「狙われた街」や、『ウルトラマン』のジャミラ登場回『故郷は地球』やシーボーズ登場回『怪獣墓場』などを手がけた実相寺昭雄。第12話も、実相寺作品らしい斬新な演出、カメラワークが印象的な作品とされており、そういう意味でも封印を惜しむ声は今も止まない。
さらに、この第12話には、『ウルトラマン』のフジ・アキコ隊員や『ウルトラQ』では江戸川百合子を演じた桜井浩子が、『ウルトラセブン』のアンヌ隊員の友人役として出演するという、いってみればダブルヒロイン共演的な、シリーズのファンにとってのプレゼント的要素も含まれた作品ということも注目ポイントである。
当のアンヌ隊員、女優のひし美ゆり子さんは、本作の文化的価値に基づいたうえで、封印からの解禁を望むコメントを長年にわたり続けていることも紹介しておきたい。
依然、歴史上消失したままのウルトラセブン第12話。ここで新たな議論をたたかわせたり、本記事がきっかけとなり野次馬的な好奇心を生み出したりするなど、ふたたび寝た子を起こすことにつながることは本意ではない。
円谷プロが削除を申請し、それによってウルトラセブン12話がふたたび長い眠りについたこと、確かなことはそれだけである。
そういう扱いとなる幻の名作回があり、謎の高画質映像が流れた不思議な出来事が2025年の終わりにあったこと。その事実のみを記事として記録しておきたい。
<文/太田サトル>
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【太田サトル】
ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。

