◆「靴選びはギャンブル」の所以
――「ネットで靴を買うな」とは?佐藤:靴選びは、どうしてもギャンブルになります。同じブランド、同じモデル、同じサイズでも、個体差がある。製造工程に人の手が入る以上、これは避けられません。計測アプリや3Dスキャンも進化していますが、やはり「実際に履いて歩く」精度には敵わない。特に、かかとが小さい日本人にとって、フィット感は履いてみないとわからない部分が大きい。どうしてもネットで買うなら、「そのメーカーのサイズ感を完全に把握していること」が前提条件です。そうでなければ、実店舗で履く。足のセンサーは、とても優秀なので、少しでも違和感があったら、その靴はやめる。試着は3足までです。それ以上履くと、センサーの感度が失われて結局、どれがよかったかわからなくなります。
靴選びは、服選びよりもはるかにシビアだ。なぜなら、合わない服で健康を害すことはないが、フィットしていない靴は確実に体を壊すからだ。もし今、靴箱の奥に「ほとんど履いていない靴」が眠っているなら、それはあなたの足が発していた警告かもしれない。
<取材・文/日刊SPA!取材班>
―[シューフィッター佐藤靖青]―

