ネットにも、悪いものを良く見せる効果はない
――「みらい」が一気に11議席を獲得しました。若い人たちは、ネットのイメージがいいから、高市さんを応援した、という声が多いですね。昨年の衆院選でも明らかになった「既成政党不信」が相変わらず続いているのではないですか?
「広報全般に言えることですが、ネットも、良いものをよく見せる効果はあるけれど、悪いものを良く見せる効果は、あまりないですよ。高市さんは人気があるから、どんどん拡散したけれど、人気が落ちたら、都知事選で注目された石丸(伸二)さんのようになるでしょう。石丸さんは悪いイメージがついて、選挙に負け始めて、どんどんだめになりました。
インターネット選挙が解禁(2013年)になってから、自民党でも議員や候補者がネットをいろいろやったけれど、だれも顧みられなかった。みんな途中でやめ、縮小しました。いまは高市さんに便乗しているだけです。悪いものをより悪く見えるようにする効果もありますがね」
参政党は不平不満の受け皿になっただけ、途中下車です
―― 参政党も今回はネット効果がいまひとつと、神谷代表がこぼしていました。
「自民党が一番右にいて、自民党に入れたくないという人が、だんだんに離れて行った。一番左までの間でみんな途中下車した。維新だ、参政だ、国民民主だと。別に、そうした政党を支持したわけじゃなく、自民党がだめだから、とりあえずシフトしただけ。
神谷さんや石丸さんは、これを錯覚している。参議院選では、神谷さんや参政党が支持されたわけではなく、もちろん強い支持者もいたでしょうが、現状に対する不平不満が多かったから、その受け皿になっただけなんです。外国人問題にしたって、高市さんがはっきりものを言うようになったから、自民党を離れる部分がだんだんと減って、途中下車する人がいなくなって、だんだんと頭打ちになる」
―― 今回は、ネットを一番うまく使ったのが高市さんだった、と言われます。ただ、ネットで高市支持をする若い人も、本当に大丈夫かな、と自信がない。「熱狂」というほどでなかった。
「表層的なものを見ているだけなんです。テレビコマーシャルでもラジオでも、いっしょでしょ。今までの総選挙だって、政策が争点になって、勝敗が決したことなんて、あまりありませんでした。みんな情緒的に動いている。今度の中道も、党首を代えるか、女性を幹部に登用したりしていたら、選挙の流れは多少変わったかもしれません」