自民党の歴史的な大勝でその幕を閉じた衆院選2026。その結果次第で「皇位継承問題がどう動くのか」を注視していたのは憲政史研究家であり、皇室史学者の倉山満氏だ。

結果として、単独で3分の2の議席を自民党が獲得したわけだが、この議論の根底にある「皇室を続けるとはどういうことか」を理解している論者は意外に少ない。倉山氏が、皇室の本質と継承問題の核心を語る(以下、倉山氏による寄稿 ※2026年2月6日時点の原稿です)。
◆選挙後、皇位継承問題は進むのか
総選挙である。選挙後に皇位継承問題、果たして進むのか。はたまた停滞するのか。一つは中道改革連合が勝利。この場合、野田佳彦共同代表の発言力が高まる。手が付けられない。ただでさえ国会の全体会議は「野田さん一人を説得する会議」と言われているのに……。
もう一つは高市早苗首相が勝利。特に三分の二の多数を得ると、「旧皇族の皇籍取得」のみで強行採決する可能性もある。実際に、高市首相の支持者の中には、そのような強硬論もある。そこまでの与党勝利なら、野田代表の退陣は必至であろうから、歓迎ではあるが。
◆そもそも皇室を続けたいのか、否か
そもそも論である。皇室を続けたいのか、否か。ここで否と答えるならば、議論にならない。今の時代、表立って「天皇制打倒」など、共産党だって言わない。この点は合意できている。しかし、その次を理解していない御仁の分際で、皇室にモノ申す不届きものが多くて困る。政治家は仕方ないとしても、専門家を気取るなら、以下の知識ぐらいは持っていてほしい、基礎的な話だ。皇室を続けるとはどういうことか。そもそも皇室とは何なのか。
我が国の皇室は、初代神武天皇以来、2686年間、一度も途切れずに続いてきた。『日本書紀』によると、神話の時代からだと約180万年続いてきたとされる。年代が特定できる史実から数えても、1400年以上。圧倒的に世界最長不倒の伝統を続けている。

