メンテナンス費・税金などのコストは?
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自動車を保有すると、かかるコストは燃料だけではありません。メンテナンス費、税金等、他にもさまざまなコストが発生します。ここではそうした燃料以外のコストをEVとガソリン車で比較していきます。
メンテナンス費(オイル関連)
EVの場合、内燃機関を持たないため各種オイル類は使用せずオイル面ではメンテナンスフリーです。一方ガソリン車の場合、エンジンオイル、ATオイル(ミッションオイル)等の定期的な交換が必要になります。さらにEVでは、エンジンに関連する動力パーツの修理・交換が発生しないことも安上がりのポイントです。
メンテナンス費(バッテリー)
EV特有のコストとして、走行のために使用する大型の駆動バッテリーの交換費用が発生します。駆動バッテリーは消耗品となり、8年または16万km程度(メーカーによる)を目安に交換が必要になります。価格は40万円台後半~100万円となり高額です。一方ガソリン車ではこうした駆動バッテリーは搭載しないため、コストは0円です。
自動車税
EV:
新規登録翌年度に限り、グリーン化特例により概ね75%の軽減が適用される(制度内容は年度ごとに見直し)
ガソリン車:
排気量による(例:1998のMAZDA3の場合、自動車税は年額3万9500円)
自動車税は排気量に応じて決まりますが、EVの場合は最小区分の排気量1000以下とみなされるため、年額は最も安い区分となる2万5000円となります。ガソリン車の場合は搭載するエンジンの排気量に準じる形となるため、高級セダンやスポーツカーなど排気量の大きいエンジンを積んでいるモデルほど高額となります。
自動車重量税
EV:
新規登録翌年度に限り、グリーン化特例により概ね75%の軽減が適用される(制度内容は年度ごとに見直し)
ガソリン車:
車の重量0.5トンに対して4100円。ただしハイブリッド車など一部の環境配慮車種はエコカー減税を受けられる(25%~最大100%免税)
自動車重量税は、車の重量0.5トン毎に発生する税金です。しかしEVの場合は車重関係なく、どの車種であってもエコカー減税の100%免税対象となるため支払いは0円となります(5年間まで)。なおガソリン車であってもエコカー減税の対象となる車種がありますが(詳細は日本自動車工業会の一覧を参照)、エコカー減税の対象であっても減税の優遇額はEVに比べると少なくなるのが一般的です。
EVは購入コストが高いことがネック、補助金との関係は?
EVは良いことばかりではなく、購入コスト(車両価格)が高いという欠点もあります。ただしその代わりに手厚い「補助金制度」が用意されていることも覚えておきましょう。
EVは購入コストが高い
EVの車両価格はガソリン車に比べると高額です。例えば日産のEV「リーフ」の新車価格は518万8700円~(2026年1月時点)です。一方、リーフと同じCセグメントサイズの国産ガソリン車の新車価格は250万円~350万円程度が相場であるため、ガソリン車よりもEVのほうが1.5倍~2倍近く高い水準となっています。
その分、補助金も手厚い
EVの補助金には国の補助金である「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」と自治体の補助金の2つが用意されています。対象のEV車種を購入するとこの2つの補助金を利用でき、購入にかかる負担を減らすことができます。
CEV補助金:
国が用意する補助金。最大130万円まで補助(2026年1月1日以降)。例として日産リーフは129万円の補助金が設定されている。補助金額は車種によって異なり、詳細は次世代自動車振興センターのサイトを参照。
自治体の補助金:
お住まいの自治体が用意する補助金。自治体によって金額や対象条件が異なる。例として東京都でEVを購入すると最大60万円補助される(充電設備や太陽光発電システム等を設置するとさらに最大で30万円追加補助)。
例えば日産リーフであれば、新車価格は約518万円となりますが、CEV補助金が129万円貰え、さらに東京都に住んでいれば最大で60万円の自治体補助金が貰えるため、差し引くと実質負担額は約329万円まで抑えられることになるのです。なおEV補助金制度の対象や補助金額の内容は毎年変動するため、最新の情報をよくチェックしておくことが大切です。