マンション大規模修繕トラブルの実態…工事後に漏水も「工事は問題ない」と突っぱねる施工会社の言い分【1級建築士が警鐘】

マンション大規模修繕トラブルの実態…工事後に漏水も「工事は問題ない」と突っぱねる施工会社の言い分【1級建築士が警鐘】

施工会社はなかなか自社の過ちを認めない

この件でもわかると思うが、施工会社はなかなか自社の過ちを認めない。また残念ながら、コンサルタントの技術者も当てにならない。管理組合を素人と見下しているのである。泣き寝入りをしていたらその後も漏水に悩まされたことだろう。専門家に相談して100%相手の負担で全面解決したことは立派だと思う。

1級建築士事務所を名乗っているコンサルタント会社や設計事務所は、最終的には施工について責任をとらない(保証書類に名前が出ない)。たとえ問題が生じても「最後は施工業者と施主で問題解決してください」と突き放されてしまう。

施工現場の技術者(1級建築士・監理技術者・1級施工監理技士など)は、現場の最前線で専門の職人やメーカーの技術者とともに、実際の建築物が不具合にならないように技術を磨いている。

だが、設計事務所の建築士は法律に基づいて建物を造っているだけなので、漏水などの施工不良については経験も知識も浅いのである。日本を代表する某建築家が、彼の設計した建物が漏水したとき、相談にきた施主に対して「建物が完成して写真を撮ってしまえば私の仕事はそれで終わりなので、後は勝手にしてください」と言い放ったという有名な話がある。

建山 晃
1級建築士

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