苔の主な種類

苔という植物は、分類上「苔類(たいるい)」「蘚類(せんるい)」「ツノゴケ類」という3つのグループに分けられます。
また、苔の形を大きく分類すると、根っこや葉がきちんと分かれていない葉状体という形状と、一般的な植物の茎や葉にあたる部分が分かれている茎葉体があります。葉状体の苔は苔類またはツノゴケ類で、茎葉体の苔は蘚類のほとんどが属します。
苔類は丸みを帯びたものが多く、身近によく見かけるゼニゴケやジャゴケが属しています。日本には約620種が自生しています。
蘚類は茎葉体で、よく見ると葉の中心に中肋という葉脈があります。種類がとても多く、群生して繁殖します。
ツノゴケ類は葉状の苔類と似た、尖ったツノのような胞子体を持つことが特徴です。藍藻というバクテリアが共生しており、国内では17種類しか見つかっていません。
苔栽培におすすめの種類は?

屋外での栽培におすすめの種類は、一般にスギゴケと呼ばれるものやエゾスナゴケと呼ばれるものです。これらは半日陰でも育つため、日のあまり当たらない場所での野外栽培に適しています。シノブゴケも半日陰を好みます。シッポゴケは風通しのいい場所に定着成長しやすいため、初心者向けの種類です。ハイゴケは横に這うように育つ種類で、これも育ちやすい種類ですので初心者の方におすすめです。

直射日光と乾燥に強く、日当たりのよい場所を好むスナゴケは、乾燥するとしぼみますが、少しの水分ですぐ開きます。星形で見た目が美しいので、苔庭やテラリウムなどがおすすめです。ただし、保水力が弱いため、盆栽や苔玉には適しません。
コツボゴケは、透明感のある緑色の葉が特徴で、水を与えると輝くような光沢を放ちます。比較的丈夫なので、初心者にも育てやすく、苔玉や苔庭、テラリウムにもおすすめです。

タマゴケは、胞子体が球状であるためこの名が付けられました。美しい緑色と柔らかそうな葉が特徴で、春頃にまんまるの胞子体をつけます。耐寒性は強いものの耐暑性に弱いため、夏は室内など涼しい場所を選んで置くようにしましょう。湿気は好むものの、水に浸るのを嫌うので、水はけのよい斜めの場所に植えるか、テラリウムなどで楽しむとよいでしょう。ホソバオキナゴケ(別名ヤマゴケ)は、丸みを帯びた半球の形状が特徴で、苔庭や盆栽、テラリウムでよく使われています。乾燥に強く、初心者にも育てやすい苔です。
