苔の栽培環境

苔は種類ごとに必要な明るさや湿度が異なります。苔を購入する場合は、育てたい場所の日当たりをよく考慮して、それに合ったものを選びましょう。
また、苔は湿度が高いほうが生育がよくなるものが多いです。こうした苔を育てる場合は、乾燥に注意して、直接風が当たる場所は極力避けるようにしましょう。
苔を植える場所は、水はけのよい土壌にします。湿度を好む苔でも水がたまるような環境は苦手なので、庭植えの際には、植え付けたい場所の土に川砂を混ぜ込み、鉢植えにする際は、小粒の赤玉土などに川砂や竹炭を混ぜ込んで、水はけのよい土作りに徹しましょう。ガラス容器などに入れて育てるときは、腐葉土などの有機物を入れるとカビが生えやすくなるので注意しましょう。
苔の育て方

用土
苔は根から養分を吸収する植物ではないため、必ずしも用土を必要としませんが、一般的には赤玉土、黒土、砂など水はけのよい土や、市販の苔テラリウム用の配合用土などを利用します。なお、苔の種類によって好む用土が異なるため、種類に合った土を用意し、苔ごとに適した育て方を心がけましょう。
水やり
苔の水やり頻度は、品種や育てている環境などによって異なります。庭で育てている場合は、基本的には雨が降れば十分です。苔は乾燥すると縮んで茶色っぽくなりますが、枯れているわけではありません。とくに、夏は日が当たる時間帯に水やりをすると、蒸れて弱ってしまいます。水のやりすぎや、水やりのタイミングには注意しましょう。
蓋つき容器で苔テラリウムにしている場合は、湿度が保たれるので、2~3週間に1回を目安に水やりをするとよいでしょう。苔玉や盆栽の場合は、2~3日に1回は水やりを行いましょう。空中湿度が高い状態を好む苔もありますが、蒸れや過湿は傷む原因になるので注意が必要です。
肥料
苔は光と空気、適度な水分があれば育つ植物です。そのため、基本的に追加の肥料はほとんど必要ありません。逆に肥料を与えすぎると枯れてしまいます。盆栽や寄せ植えなど、ほかの植物とともに育てている場合は、ほかの植物にだけ液体肥料を与えて、苔には肥料が極力いかないようにします。

増やし方

苔の増やし方には「張り苔法」「移植法」「まき苔法」と、大きく分けて3つあります。
「張り苔法」は、3つの増やし方で最も簡単です。これはマット状の苔をそのまま庭や培養土に張るように植え付けるという方法で、短時間で広範囲に植え付けることが可能です。苔のシートを地面にしっかりと密着させることが大切です。
「移植法」は、1本ずつ土に挿すように植え付ける方法です。これは手間がかかりますが成功率は高く、ヒノキゴケやスギゴケなど広範囲に大型の苔を植え付ける際に適しています。また、苔テラリウムの場合も、この方法で1本ずつ植え付けていきます。
「まき苔法」は、ほぐした苔を種子のようにまいて植える方法です。この方法のメリットは、少ない手間かつ少量の苔でたくさん増殖させることが可能である点で、最もポピュラーな増やし方です。苔は株ごとにほぐしたもののほか、細かく刻んだものをまいても生えてきます。
