◆井端監督が描く“6番・牧”の長期シナリオ
このように、当時 “6番・牧”には多くのファンが拒絶反応を示していたが、井端監督には明確な意図があったようだ。1月28日の『サンケイスポーツ』の記事「侍ジャパン・井端弘和監督、『プレミア12』で牧秀悟を6番起用していた理由」によると、「当然、ここ(WBC)でと思って、最初から代表に呼んでいたので。ここを見据えたら、そのあたりになるのかなと思って、あえて打順も(プレミア12では)6番とかで」と、牧を6番に据えた意図を明かした。
そのうえで「力関係でいったらクリーンアップではあったと思うんですけど、それよりもここ(WBC)で結果を出すことが大事だと思っていた。それは本人にも伝えていた」と、牧の打順はあくまでもWBCを見据えたものだったと説明。
たしかにWBCにはメジャー組が集結したことで、牧は下位打線を任されることになるだろう。プレミア12の決勝では、牧の直前で試合が終了したが、その伏線がWBCで回収されることになるのか。
山田哲人とスタメンの座を争った3年前のWBCでは、15打数3安打ながら2本塁打2打点をマークしたが、決勝では出番がなかった。侍ジャパンの連覇のカギを握るのは、「6番・牧」で間違いなさそうだ。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

