日本時間10月1日、ア・ナ両リーグのワイルドカードシリーズ(以下、WCS)4カードが一斉に開幕。ナ・リーグ西地区を制し、同リーグ第3シードに収まったドジャースは、ワイルドカード最後の3枠目に滑り込んだ第6シードのレッズと対戦する。
◆ホームで圧倒的に強いドジャースが優位?
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— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) September 18, 2025
3戦2勝制のWCSは、シード順の高いチームにホームアドバンテージが与えられる。つまり、シード順の高いドジャースは、最大3試合すべてを本拠地ドジャースタジアムで戦うことができるということだ。今季のドジャースは敵地で41勝40敗とほぼ五分だったのに対し、ホームでは52勝29敗と大きく勝ち越している。ファンの大きな声援もドジャースナインの背中を押してくれるだろう。
逆に対戦相手のレッズは敵地で38勝43敗と負け越しており、両チームの戦力差も鑑みれば、ドジャースが圧倒的に有利なのは明白。安定感を欠く救援陣など、ドジャースには少なくない不安要素もあるにはあるが、かなり高い確率でドジャースが地区シリーズに駒を進めることになるだろう。
◆シーズン終盤に活躍したスネルが第一戦のマウンドへ
そんなレッズとのWCS第1戦のマウンドに上がるのは、32歳のブレーク・スネル。レイズ時代の2018年とパドレス時代の2023年にサイヤング賞に輝いた実績のある左腕は、ポストシーズンの経験も豊富。過去3度のポストシーズンで、合計12試合に投げて4勝3敗、防御率3.33という成績が残っている。コロナ禍で60試合の短縮シーズンだった2020年には、レイズの一員としてワールドシリーズでドジャースと対戦。同シリーズで2試合に登板し、勝ち負けは付かなかったが、10回を投げ、18奪三振、防御率2.70の奮投を見せた。
ドジャースに加入して1年目の今季はケガの影響もあり、11試合の登板に終わったが、5勝4敗、防御率は2.35をマーク。イニング数は61回1/3と少ないものの、山本由伸の2.49を上回る防御率を叩き出し、存在感を示している。
特に、古巣パドレスと一騎打ちの様相を呈したシーズン終盤の活躍はすさまじかった。9月10日以降に登板した直近3試合は、合計19回を投げてわずか1失点。そのうち2試合で2桁奪三振をマークするなど好調を維持している。

