
◆会社への報告を恐れて安全運転を心がけているが…
「私は配送ドライバーをしているのですが、プライベートでの事故はもちろん、違反きっぷを切られた場合も会社への報告義務があるんです。だから、仕事を離れても変わらず安全運転。ノロノロ運転ではなく制限速度の上限近くなのですが、それでも運転中は追い抜かれてばっかりですね……笑」そう語るのは、チェーン系スーパーの配送ドライバーをしている津島亮介さん(仮名・46歳)。自宅と職場の配送センターは同じ市内だが、距離があるため、朝夕の混雑する時間帯は抜け道を使うようにしているようだ。
しかし、急いでいる車が多く、その時間帯のスピード違反は当たり前。そのため、制限速度を守る彼の車はこうしたドライバーたちから日常的に煽られているとか。
「若い時は『ふざけんなよ!』とか毎回腹を立てていましたけど、配送の仕事をはじめてからは、キレてトラブルを起こしたら失うものが大きいこともあり、業務を通じて慣れました。だから今は自分の感情を乱されるようなことはなくなりましたね。友人からは『悟りの境地だな』ってイジられてますけど(笑)」
◆追い越し禁止の道路であおり運転をしてくる軽自動車
半年ほど前の初夏の某日、夕方で仕事を終えた津島さんはいつものように自宅に向けて車を走らせていた。抜け道として利用している住宅街の道路に入ると、後ろの白い軽自動車が車間距離を詰めてきたそうだ。ちなみにこの道路のセンターラインは、追い抜き禁止の黄色の実線。煽られているのはわかっていたが、車を端に寄せて先に行かせるようなことはしなかったという。
「センターラインが白の破線なら抜きやすいように車を端に少し寄せますが、この道路で追い抜きは認められていません。そこまでする必要はないと思いました」

