一夜限りの懐石コースは『竹取物語』がモチーフ
今宵の料理を担当したのは、日本料理をベースにフレンチや中国料理の技法を取り入れた独自のスタイルを追求する内海 亮シェフ。「清游」(静岡市清水区)料理長で日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」でSILVER EGGを連続受賞した実力派。「かげろひ 虚空kokuu」のテーマ『竹取物語』のストーリーにちなんだ食材を自由な発想で展開します。
写真は「帝」峯野牛のローストと海老芋の皿を盛りつけしているところ。
「竹取の翁」
鼈(すっぽん)白髪葱
竹藪の中で翁(年老いた男)がかぐや姫を見つけます。そのシーンを再現するように白髪の翁に見立てた鼈のスープ仕立てを青竹の器で。
「かぐや姫」鼈、菊芋、甘鯛、蕪
世にも美しきかぐや姫をイメージした料理は、帯のようなテキスタイルを敷いて。
「石作皇子」
柚子釜に雲子(鱈白子)を盛り込んで。かぐや姫に求婚する男たちの名をつけた料理が続きます。
「車持皇子」は香箱蟹と湯葉を、「安倍右大臣」は鰆、「石上中納言」は銀杏をそれぞれ料理しました。
「大伴大納言」をモチーフにした伊勢海老と松の実の一皿。
料理に合わせてシャンパーニュやノンアルコールドリンクが用意されます。
川端康成の文机がすぐそこに 鎌倉文士の息遣いにふれる
ほんのりと酔いがまわり、すっかりお腹が満たされたころ、着物姿の女性がやってきました。川端康成が鎌倉に引っ越してきたころ、報国寺のすぐ近くに居を構えていたことを、まるで昨日のことのように語り始めます。川端が愛用していたという文机が用意されていて、いっそう興味が深まってきました。そして、いよいよ「かげろひ 虚空」体験のクライマックスへ。

