
◆事務職からNo.1キャバ嬢になれたワケ

和田桃:はい、約5年間勤めました。営業事務の部署にいたんですけど、実際に営業的なこともやっていて、すごく楽しかったんです。どちらかというと、営業のサポートより自分が営業に回るほうが向いていて。数字も出せたんですけど、その会社では女性社員はみんなサポート側に配置される方針だったんです。
——そこからなぜ夜の仕事を?
和田桃:たまたま知人の紹介で副業としてスナックで働かせていただいたときに、やっぱり自分が営業するのがすごく楽しくて。スナックからキャバクラに移ったら、そのお店でNo.1を取りたくなっちゃって。22歳で会社を辞めました。
——会社の上司の反応は?
和田桃:すごく心配されましたね。「キャバクラでNo.1になりたいから辞めたい」なんて言う人、いないと思うんですけど(笑)。でも、全部振り切りました。
=====
和田さんは3店舗で働き、すべての店舗でNo.1を獲得。最後の店では、入店2ヶ月目でトップに立った。当時、勤務していたエリアではトップクラスの売上を叩き出していた。
◆「営業として当たり前のことを徹底した」

和田桃:日々の記録をちゃんとつけていたことでしょうか。週に何人ぐらいお客様の指名をとるとか、いくら売り上げたいとか、目標や計画を立てていました。お客様からご馳走になったものも記録していて。
周りには、私みたいに細かく記録している人がいませんでした。でも、キャバクラに限らず、営業職としては当たり前のことだと思うんです。会社員時代にやっていたことを応用した感じですね。
——他に意識していたことは?
和田桃:メールやLINEの返信は、お客様の生活リズムに合わせることを徹底していました。自分がどんなに遅く帰宅しても、お客様が起きる時間には起きて、「おはよう」のメールを送る。お昼休みだろうなっていう時間に、また返事をする、みたいな。
——それは大変ですね。
和田桃:飲みすぎて具合悪いとか、もっと寝たいとかありますけど、ルーティンにしていました。お客様がどういう気持ちで会いに来てくれるのかを考えて、その時の心情に合わせた言葉をかける。それを続けていました。
=====
和田さんは客に対し、高額なお酒を積極的に勧めることはしなかった。それでもNo.1になるほど売上が大きかったのは、何度も通ってくれる客が多かったからだ。計画的なアプローチと細やかな気配り。会社員時代に培った営業スキルが、夜の世界でも開花した。

