◆興味のある分野を見つけるときは…
×:「好きなこと」を自分で見つけようとする○:好き・得意を10人に聞いて棚卸しする

「『好きなことを自分で見つけなければならない』と思い込みがちですが、実際には好きや得意は自分では気づきにくいもの。私自身も、“自分のことは自分が一番わかっていない”と実感したことは何度もありました」
ここで大切になるのは、聞く人数。
「1人や2人に聞くだけだと、その人との関係性や価値観に大きく左右されてしまいます。たとえば、親しい友人なら“優しいところ”と答えてくれるかもしれませんし、同僚なら“几帳面で仕事が早い”と評価してくれるかもしれません。どちらも正しいかもしれませんが、その人の立場や経験を通した一面にすぎないのです。
そのため、1人や2人の意見に頼ると『自分の本当の強みはこれだ』と早合点してしまい、方向を誤る可能性がある。そこで私は、必ず10人以上に聞くことをすすめています。数を重ねると、バラバラに思えた意見の中から、不思議と同じキーワードやニュアンスが浮かび上がってくると思います」
◆お金を稼ぐ目的は…
×:お金は生活費や欲しい物を得るために稼ぐ○:価値を生み出すことに対する対価として稼ぐ
何のためにお金を稼ぐのか。自問するのも大事なポイントだ。
「ここで自問してほしいのは、“自分にとってお金とは何か?”ということです。多くの人が生活費や欲しい物のために稼ぐと考えるのではないでしょうか。OL時代の私も、『お金は生活費や欲しい物を得るために稼ぐもの』と考えていました。給与が入れば家賃や食費、光熱費に充て、余った分で欲しい洋服や旅行を楽しむ。
それが当たり前であり、それ以上でも以下でもないと信じていました。だからこそ、給与が増えなければ『もっと節約しなければ』と思い込み、“お金=生活の維持に必要なもの”としか見ていませんでした」
だが、実際に独立して働くようになってから、この考え方が大きく変わったという。
「お金は単なる生活費の源泉ではなく、“自分が誰かに提供した価値の対価”だと実感するようになったのです。たとえば、講座を開催して参加者の方から『わかりやすかった』『勇気が出た』と言っていただいたとき、その喜びと一緒にお金が手元に届く。そこには単なる数字以上の意味がありました。『誰かの役に立てた』という実感こそが、お金を受け取る本当の力になるのだと学んだのです。
生活費や欲しい物のためだけに稼ぐという視点では、いつまでも不安と隣り合わせですが、“価値を生み出した対価”として受け取るとき、お金はただの紙幣や数字ではなく、人生を前向きに動かすエネルギーに変わりました。この意識を持てるかどうかが、豊かさを決定づける分かれ道になると思います」

