ユッカの手入れ作業

植え替え
根が肥大するので、植え替えを怠ると鉢が割れるほど根詰まりします。
管理方法によって植え替え間隔の目安が変わります。水や肥料を多めに育てている場合は、1~2年に1回、水や肥料を控え気味に育てている場合は、2~3年に1回植え替えてください。適期は5~8月です。
幹が数本寄せ植えになっている鉢植えは、根鉢を崩すと幹の安定が悪くなることがあります。幹がグラグラする場合は、倒れないように幹をすべてまとめて結束するとよいでしょう。
用土
観葉植物用、または多肉植物用の培養土が使えます。水を与えすぎる人は、多肉植物用の培養土を使うとよいでしょう。配合する場合は、赤玉土5:腐葉土3:軽石2の用土などが適します。
剪定・仕立て直し
伸びすぎた株は、幹を切り戻して仕立て直します。適期は5~6月です。何本かの幹が寄せ植えになっている鉢植えは、段差をつけて好きな位置で切り戻します。切り口の下の部分から新芽が出るので、バランスを考えながら切ってください。
同時に根鉢を崩して植え替えるとよいでしょう。
増やし方
5〜8月に挿し木で増やすことができます。枝を10cmくらいの長さで切り、赤玉土などに挿します。葉の付いた天芽は葉を半分くらいの大きさにカットしてください。1カ月くらいで発根したら、3号くらいの鉢に鉢上げします。
ユッカ栽培のQ&A
Q ユッカ・ロストラタの鉢植えを早く大きく育てたい

乾燥に強いので雨水だけでも育ちます。ただし水やりしないと生育は遅く、株の状態もよくありません。春から秋の生育期は、しっかり水やりしたほうが株姿もよくなります。また肥料も十分与えたほうが、早くよく育ちます。
用土も水はけがよいだけでなく、適度に肥料持ちのよい肥沃な用土のほうが生育が早いです。根詰まりすると生育が衰えるので、鉢もやや大きめのサイズが適します。
以上のようにロストラタの生産者は、水や肥料は多めに与えて育てます。ただし水やりや肥料が多いと根腐れで失敗しやすくなります。特に小苗は枯れやすいので注意してください。
Q 葉先が茶色く枯れてきました。株の生育も悪いようです。
植替えを行わず、放置しすぎたのが原因と思われます。ユッカは根が肥大するので、鉢の中が根でいっぱいになります。そのような状態では水分を十分吸収できないので、葉先から枯れこみます。
鉢から株を抜いて早めに根を整理し、早めに植え替えてください。
スタイリッシュで初心者も育てやすいユッカ

暑さや寒さ、乾燥に強く、初心者や忙しい人におすすめの観葉植物です。庭木に使える種類は放置気味で育ち、美しい花も楽しめます。最近は迫力ある株姿が魅力のロストラタの人気が高く、注目されています。
ユッカは、室内やベランダ、庭など、さまざまな場所で楽しむことができます。またロストラタを玄関先などでシンボルツリーとして育てるのもいかがでしょうか?
Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -
おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。