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現在はLCCに限らず、多くの航空会社で採用されている有料座席指定。上級マイル会員は無料で選べるようにしている航空会社もあるが、たまに飛行機に乗る程度の人は一般会員、もしくは会員ですらないだろう。
だが、わずかな座席指定料をケチってしまうと、両側から人に挟まれる3列シートの真ん中になってしまう可能性が高くなる。短時間ならまだしも国際線のような長時間のフライトの場合、それだけでも大きなストレスだ。
◆真ん中席との交換を求められ…

「高給取りではないですが独身で無駄遣いもしないため、時々こうやって旅行をしているんです。でも、旅行会社のパッケージプランだと飛行機の座席を事前に選べないことが多く、3列シートの真ん中に座らされたことがありました。それが嫌で、それ以降は直接航空会社のサイトから申し込むようにしていましたが、このときは機内搭乗後に座席の交換を求められたんです」
関西空港から中国・上海の浦東国際空港に向かうときの出来事で、利用したのは中国系の航空会社。この日は日中のフライトで窓からの景色を見たかったこともあり、エコノミークラスの窓側席を予約段階で抑えていた。
ところが、交換を頼みにきた20代後半くらいの中国人男性の座席は真ん中席。
◆断っても引き下がらない中国人男性
野村さんは、当然その要求に応じられるわけもなく、その場で断った。「座席指定をしなかったのかできなかったのかはわかりませんが、連れの友人が私の隣だったらしく、離れ離れの座席になってしまったようです。事情は理解できましたが真ん中席って正直“ハズレ”じゃないですか。ひじ掛けだって奪い合いだし、両肩をすぼめて座らなければならなくなる。これが通路側の席ならまだ検討の余地はありましたが、私にとって何のメリットもありませんでしたから」
だが、この中国人男性は簡単には引き下がらず、「彼は友人なんだ」と情に訴えかけてきたそうだ。
「相手が親子で片方が子供なら私も考えたかもしれませんが、いい大人なわけだし、1人で座っても話し相手がいないだけで別に困るわけではないですよね。国内線よりはフライト時間が長いですが、だとしても3時間もかかりません。そのくらい我慢してほしいですよ」

