筆者はメガバンクに11年間勤めた経験があり、FP1級の知識を活かして5000人以上のお金に関するコンサルを行ってきました。
年収3000万円、金融資産は1億円超。誰もが「もう一生安泰だろう」と思うような顧客がいました。
元メガバンク行員として私は、そんな成功者を何人も見てきました。
しかし現実は、お金が増えたからこそ崩れていく人生も少なくありません。交際費、見栄、女関係、そして止まらなくなる欲。今回は、銀行では決して語られない、お金持ちほどハマる落とし穴の話です。
◆年収3000万円、金融資産1億円。それでも不安が消えなかった理由

正直、銀行員の目から見ても文句のつけようもありません。
都内に持ち家があり、ローンは完済。仕事も安定していて、健康面の不安も特にない。これで不安を感じる人のほうが少数派でしょう。
実際、周囲からこれ以上何を心配するのかといわれ続けてきたそうです。
それでも本人は、どこか落ち着かない。夜になると、ふとこのままで大丈夫なのかと考えてしまう。
その小さな不安が、後に人生を大きく狂わせる入口になるとは、このときは思っていませんでした。
◆お金が増えるほど、人間関係と出費は膨らんでいく
資産が増えると、生活が楽になると思われがちですが、実際は逆の場面も多く見てきました。年収3000万円クラスになると、交際の質と量が一般人とは異なります。
食事は1回3万円が当たり前になり、ゴルフや会食、紹介の席が毎週のように入る。断れば空気が悪くなる。仕事に影響が出るかもしれない。そんな思いが、出費を加速させます。
さらに厄介なのは、本人が浪費している自覚を持ちにくいことです。
収入がある分、使っても残高は減らない。だから大丈夫だと思ってしまう。
気づいたときには、固定費と付き合いに縛られ、以前より自由は減っていました。
お金が増えるほど、人間関係と出費は膨らんでいくのです。

