
実はこれ、すごく大事な概念でして。使いこなせているのと使いこなせていないのとでは、天と地ほど部屋が変わってしまいます。アヤフヤのまま放置せず、一度きちんと整理しておくのがおすすめですよ。
みんな使っている言葉なのに、みんな意外とよく分かっていない。見せる収納・隠す収納について理解を深めてみましょう。
◆「見せる収納」と「隠す収納」のおしゃれな使い方

例えばオープンシェルフのような家具は、飾ったものが剥き出しになるので見える収納です。ガラスのショーケースなんかもそうですね、何を飾っても見えたままになるので、見せる収納です。
逆に扉付きの棚などは、何を片付けても外からは中身が見えないので隠す収納です。押し入れもそう、布団を片付けようがダンボール箱を詰め込もうが、扉を閉めればもう何も見えません。これが隠す収納。
重要なのはここからです。見せる収納には、見せるという機能があるだけなんです。見せたからと言って、勝手にオシャレになるわけではありません。
「この棚は、見せる収納だからオシャレですよ」……そんな売り文句に騙されてはいけません。見えたままになるということは、もしもダサいものを飾れば、ダサいものが見えたままになるのです。
いわゆる見せる収納が格好いいというのは、おしゃれなディスプレイを見せびらかしている状態のことなんです。見せさえすればなんでもおしゃれなわけではないので、勘違いしないようにしましょう。
逆に隠す収納は、隠す機能があるだけです。棚や押し入れは、ダサいものを扉の中に隠してくれるありがたい存在ですが、せっかくのオシャレな物も、隠す収納に片付ければ見えなくなってしまいます。
インテリアは、オシャレなものを見せて、ダサいものを隠すゲームです。大切なのは、何が見えているか、何を隠せているか、これをきちんとコントロールすることです。
見せる収納が偉いとか、隠す収納が偉いとか、そういう話ではなく、見せる収納と隠す収納を、アイテムに合わせて上手く使いこなすのがおしゃれのコツです。
◆インテリアの世界では「おしゃれな箱」が大人気

オープンシェルフが中身を隠せる収納家具なのであれば、たとえば蓋つきの木箱は、中身を隠せる収納ボックスです。どんなダサいものでも、これに入れれば中身は見えません。
リップクリーム、目薬、小さなはさみ、セロテープ、耳かき、つめ切りなどなど。まあ何でもいいのですが、暮らしの中には、おしゃれじゃないけど手元に置いておきたいものがたくさんあります。
ダサいけど、どうしても必要だから見た目はあきらめる。そんな必要はありません。ダサくてもすぐに使いたい道具は「おしゃれな箱」に入れればいいんです。
家財は、ガワの見た目になります。どんなダサいものでも、隠す収納家具に入れれば家具の見た目に。どんなダサいものでも、隠す収納ボックスに入れればボックスの見た目になります。
さきほど、オープンシェルフはおしゃれなものを飾るのだという話をしました。だけどダサいものも、おしゃれな箱に入れてしまえばオープンシェルフに置いても景観を損ないません。
インテリアが好きな人は、ただ物を入れるだけの木箱とか、ただ物を入れるだけのカゴとか、そんなものをわざわざ大金はたいて買ったりします。興味がない人には無駄遣いに見えるかもしれませんが、おしゃれな箱さえあれば、ダサいものを身近な場所に置いておけるようになります。
生活とオシャレを両立できる、便利でとても現実的なアイテム、それがおしゃれな箱です。実は、あれはとても意味がある買い物なんですよ。

