カンボジアから“凶悪犯罪予備軍”が日本になだれ込む…「特殊詐欺の受け子にしているケースはすでにある」証言も

カンボジアから“凶悪犯罪予備軍”が日本になだれ込む…「特殊詐欺の受け子にしているケースはすでにある」証言も

「特殊詐欺の王」がカンボジアで拘束された。一見、朗報に見えたニュースの裏で、日本にとって見過ごせない“新たな火種”がくすぶり始めている。詐欺拠点の摘発で行き場を失った構成員たちが、第三国パスポートを取得し、日本へ流入しているというのだ。

すでに短期滞在外国人による“ヒットアンドアウェー型”犯罪は増加傾向にあり、元当事者や現地事情に詳しい関係者は「受け子だけでなく強盗への転用もあり得る」と警鐘を鳴らす。国境を越えて進化する犯罪ネットワークの実態と、日本の治安が直面するリアルなリスクを追った。

◆日本人にとって新たな脅威が浮上

日本人に忍び寄る[5つの危機]
詐欺拠点の摘発が続くカンボジアのシアヌークビル
「特殊詐欺の王がついに、司直の手に落ちた」

今年1月、カンボジアから発信されたニュースは一筋の光明に見えた。日本はもとより、欧州、アメリカ、中国本土にまで特殊詐欺をグローバルに展開していたプリンスグループのトップ、陳チェンジー志が身柄を拘束され、中国へ移送されたのだ。

「福建省出身で中国からカンボジアに渡った陳は30代という若さながら、カンボジア国内に『園区』と呼ばれる複数の大規模詐欺拠点を持ち、カンボジアの政権にも食い込んでいた特殊詐欺界の超大物です。彼が逮捕されたことにより、カンボジアでは特殊詐欺拠点の摘発が相次ぎ、大慌てで引っ越しをする映像が連日報道されています」

そう語るのは、アジアの犯罪事情に詳しいジャーナリストの泰梨沙子氏だ。だが、朗報の裏で我々日本人にとって新たな脅威が浮上している。

「関係者の一部はタイやミャンマー、ラオスといった近隣国に国外脱出していますが、日本も選択肢として挙がっています。中国人コミュニティが既に存在する日本は、彼らにとって魅力的な逃亡先のひとつのようです」

◆国籍を洗浄して来日する詐欺集団の構成員たち

陳をはじめとするカンボジアで活動していた特殊詐欺グループの元締たちは、中国出身者が大半を占める。カンボジア在住で現地事情に詳しい小市琢磨氏が解説する。

「いわゆる二重国籍状態で、彼らが中国本土に送還されれば重刑は免れない。だから彼らはバヌアツやキプロスといった第三国のパスポートを取得し、国籍を洗浄。そのうえで日本へ入国するという段取りを踏む。

日本では経営・管理ビザ制度などを悪用し、ペーパーカンパニーをつくって長期滞在資格を得るという流れが出来上がっています。日本法人に犯罪収益金を移し、タワマンを買い、家族を呼び寄せて優雅に暮らす。こんな事例が多数あると聞いていますよ」


配信元: 日刊SPA!

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