品川に誕生した、ヤッホーブルーイングの“造る現場が主役”のブルワリーレストラン

品川に誕生した、ヤッホーブルーイングの“造る現場が主役”のブルワリーレストラン

香り豊かなビールのために導入したワールプールクーラー

 ホップを投入する直前の麦汁の温度を調整するための「ワールプールクーラー」も導入された。ホップはブルワーの求める香りや苦味を最適に抽出するために、いろいろなタイミングで投入されるが、大別すると「煮沸」、「ワールプール」、「発酵後期」(いわゆるドライホッピング)に大別される。煮沸時は主に苦味成分の抽出、ワールプールと発酵後期(熟成初期の場合もある)、は主に香り成分の抽出がその目的となる。煮沸後の工程となるワールプール(渦流沈殿)では、まだ麦汁が熱いためにホップの香り成分が揮発しやすい。そのため、ホップ投入はある程度温度が下がった状態で行うのだが、狙った温度に素早く下げたほうが、雑味や雑香の発生を抑えることができ、よりクリアな香りを引き出すことができるのだ。

 「今回のブルーイングシステムは、専門のエンジニアリング会社と協力しながら、イチから組み上げました。機能面だけでなく『お客様がどこを見るのか』、『どの瞬間にこの設備が目に入るのか』といった視点も、設計段階から熟慮しました」(クラッチさん)

 その言葉通り、客席とガラスで仕切られた醸造部の中央に整然と並んだ10本のユニタンク(発酵と熟成を兼ねるタンク)は、開口部がすべて内側に向けて設置されている。これは、作業性を確保すると同時に、作業時に洗浄時の水やホップ粕などが客席に飛び出さないように、との配慮でもある。

 

 

オリジナリティ溢れるビールの競演に期待

ここ「よなよな東京ブルワリー」で醸造されるビールは、基本オリジナルビールとなる。よなよなエールをはじめ、レギュラービールは佐久醸造所で造ったものが運ばれ提供される。その部分は、他の「YONA YONA BEER WORKS」と同じだ。そこで気になるのが「オリジナル」の部分だ。

 「もちろん、YONA YONA BEER WORKSで提供してるWorks Aleのような尖がったビールも造ると思いますが、品川自体が巨大なオフィス街ですので、仕事帰りに立ち寄っていただき、サクっと飲んで帰ってもらえるようなビールも造っていきたいですね」とがみたさん。一人のヤッホーファンとしては、ラガーや惜しまれつつラインナップから外れてしまった「東京ブラック」の復活も望みたい。また、がみたさんとクラッチさんのガチンコ勝負による人気投票などのイベントも、大いに盛り上がるに違いない。

 いずれにしろ「よなよなエールの超宴」などファンサービスの得意なヤッホーブルーイングがビールを提供するブルワリーレストランとなる「よなよな東京ブルワリー」は、ビールファンならずとも、アミューズメントスポットとして大いに注目されるに違いない。ビールのラインナップや料理のメニューなど、続報が入り次第お届けする。

画像3: 品川に誕生した、ヤッホーブルーイングの“造る現場が主役”のブルワリーレストラン

倉田祐輔さん(クラッチ)(左)と田上峻さん(がみた)。ともに本誌ではお馴染みの、ヤッホーブルーイングの中核を担うブルワーだ。どんなオリジナルビールを飲ませてくれるのか、いまから楽しみだ

画像4: 品川に誕生した、ヤッホーブルーイングの“造る現場が主役”のブルワリーレストラン

店内に入ると、まず目に飛び込む巨大なアイランドバー。200人のゲストのために、このカウンター内に約30タップが設置される

画像5: 品川に誕生した、ヤッホーブルーイングの“造る現場が主役”のブルワリーレストラン

天井から逆さまに吊り下げられた、ビール樽のオブジェ。このほか、店内には楽しい仕掛けがいっぱい

 

画像: ヤッホーブルーイング コーポレートサイト

ヤッホーブルーイング コーポレートサイト

ヤッホーブルーイングのコーポレートサイトです。クラフトビール「よなよなエール」をはじめ「インドの青鬼」「水曜日のネコ」「僕ビール、君ビール。」「軽井沢高原ビール」などを製造・販売しています。

yohobrewing.com
配信元: ワイン王国

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ワイン王国

『ワイン王国』(隔月刊)は、生産者や日本を代表するソムリエの協力の下、世界のワイン情報をはじめ、現地取材による世界各国の生産地のワイン&グルメスポットや観光スポット、また食とのマリアージュ企画など、美味しくて役に立つ情報を満載しています。“おうち飲み”にうれしい1000円台&2000円台のワインを紹介する「ブラインド・テイスティング」企画は創刊号から続いている人気コーナーです。

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