高3で、突然「あいうえお」が発声できなくなった…「喉に金属を埋める手術」を受けた34歳女性が“救い”を見つけるまで

高3で、突然「あいうえお」が発声できなくなった…「喉に金属を埋める手術」を受けた34歳女性が“救い”を見つけるまで

◆「キモい」の一言に傷ついた過去

――ただ、そんな有り余る愛を、学生時代は表現できなかったとか。

田原舞:そうなんです。中学生のとき、仲良しの友人に打ち明けたことがあるのですが、「え、キモいじゃん」という反応でした。そのとき、深海魚を否定されたことで自分を否定されたように感じて、なかなか近しい人にも言うのを躊躇していたんですよね。

――高3のときに交際していた方とご結婚され、現在はお子様もいらっしゃると伺いました。当時彼氏だった旦那さんには、伝えていたのですか。

田原舞:はい。家に遊びに来るときには当然、魚の図鑑がたくさんありますので、「魚が好き」という認識ではいたと思います。ただ、ブランドを立ち上げるまでは、ここまで好きだとは思っていなかったと思います(笑)。

◆高3で発症した発声障害で、世界が暗転

――ブランド立ち上げの経緯を教えてください。

田原舞:家族は私の深海魚好きを知っていましたが、先ほどお話した事情で、あまり友人などには伝えていませんでした。ただ、親戚と話しているときに、「深海魚のグッズのほとんどは子ども向けで、大人が気軽に使えるものが少なくて……」と漏らしたら、「じゃあ自分でやってみたらいいのに」と言われたんです。まさか自分でも、絵の心得もないのにデザインをしてお店を立ち上げるなんて、夢にも思っていませんでした。

――ブランド立ち上げの前後で、どのように変わりましたか。

田原舞:正直、ここまで多くの人たちとかかわるつもりがなかったので、驚いています。今でこそ、ありがたいことにお客様とお話をしたり、こうして取材でさまざまな人たちと話す機会がありますが、昔の私は極力それを避けていたんです。その原因は、高校3年生で突然発症した、発声障害です。当時、プールの監視員のアルバイトをしていたのですが、マイク案内をしようとしたところ、急に声が「あ、あ、あ、あ……」というふうに出なくなったんです。本当に、マイクの故障ではないかと思ったほどです。

 病院をいくつも受診しても原因がわからず、それ以来、自分の身体に何が起きているのか、まったくわからず不安な日々を数年間過ごしました。私は21歳で始めての出産を経験しますが、当時ですら、かなり塞ぎ込んでいたと思います。ちょうどその前後に、テレビで発声障害を扱っていたんです。症状のすべてがまさに自分のことで、病名が数年後しにやっとわかったことにやや安堵したのを覚えています。


配信元: 日刊SPA!

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