◆謝罪の言葉もなく、男性は逃げるように別の車両へ
自分の切符を見つめ、顔がみるみるうちにこわばっていく。佐藤さんたちは「勘違いだった、ごめん」くらいの一言を期待していたという。しかし、男性は謝るどころか、佐藤さんたちと目を合わせることもなく、逃げるようにその場を去っていった。
アテンダントは「大変失礼いたしました」と何度も謝罪したそうだが、悪いのは彼女ではなく、完全に男性の方だ。
「アテンダントが間に入ってくれたことに、私たちは感謝の気持ちでいっぱいでした。ツアーではなく個人での新幹線の利用だったら、私たちは男性の迫力に押し負けてしまったかもしれません」
今でも思い出すと腹立たしい気持ちになるというこの出来事。しかし佐藤さんは現在、こうして「以前こんなとんでもない人がいてさ」と話のネタにするようになったという。理不尽な難癖をつけられた新幹線での旅は、思わぬ形で思い出に残ったのである。
<構成・文/日刊SPA!取材班>

