「ついこの間まで刑務所にいた」32歳の若き経営者が語る“8年の懲役”から再起した「仕組み」の力

「ついこの間まで刑務所にいた」32歳の若き経営者が語る“8年の懲役”から再起した「仕組み」の力

◆人生は、いつからでも設計し直せる

 草間氏の背中には、15歳で刻んだ虎の刺青がある。それは消すことのできない過去の象徴だ。しかし、今の彼にとってその刺青は「二度と戻らない」という覚悟の証でもある。

「どんなに大きな過ちを犯しても、どれだけどん底にいても、人は仕組み次第、思考一つで、人生を再設計できるということを証明したかったんです」

 彼が取り組む「お年寄り見守り事業」は、単なるビジネスの枠を超え、いまや社会インフラとしての可能性を見せている。高齢者からの「助かったよ、ありがとう」という言葉。それは、かつて奪うことしか知らなかった男が、初めて手にした本物の報酬だった。

「失った時間は取り戻せません。でも、8年間の空白があったからこそ、僕は『仕組み』という最強の武器を手に入れることができた。

 過去は変えられなくても、過去の『意味』は変えられる。もし今、閉塞感の中にいる人がいるなら伝えたい。誰かに評価されるのを待つのではなく、自分自身の人生をデザインし直せばいい。そのための図面は、もう僕の中にありますから」

 草間清隆の挑戦は、まだ始まったばかりだ。「元受刑者」という消えない属性を背負いながら、彼は今日も、誰よりもホワイトな仕組みを磨き続けている。その姿は、迷える現代社会における、一つの「再起のロールモデル」なのかもしれない。

【著者プロフィール】草間清隆
DOGLORY グループ代表。1992年神奈川県川崎市生まれ。中学2年からほぼ学校には行かず、15才で彫り始めた背中。見かねた親戚が草間氏を鳶の会社に放り込んだのをきっかけに建設業界に進むことに。2010年、18歳のときに親方のもとを離れて独立するとすぐに売上と従業員数を伸ばし、やがて法人化して株式会社草間建設を設立。しかし詐欺事件に巻き込まれたのをきっかけに自らもさまざまな悪事に手を染め犯罪集団のリーダーと化す。2015年に逮捕され、函館少年刑務所に収監される。逮捕から8年後の2022年に出所。現在は複数の会社を経営し、飲食事業、M&A 事業、不動産事業、建設事業、リフォーム事業、コンサルティング事業、高齢者見守りサービスなど多岐にわたる事業を日本中で展開中。著書に『懲役社長』(扶桑社)。

<取材・文/日刊SPA!編集部>

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