自民党圧勝はアメリカでどう報じられたか? べた褒めする大衆紙vs懸念を示すリベラルメディアの亀裂

自民党圧勝はアメリカでどう報じられたか? べた褒めする大衆紙vs懸念を示すリベラルメディアの亀裂

◆リベラル議員に学びながら、超保守政策を掲げる高市首相

シュロウテス氏は「サッチャー氏の政治とシュローダー氏のスタイルが共存しているという矛盾。そこが私を面白がらせている」とも話しており、ともに働いた人々の戸惑いを浮き彫りにした。

シュローダー氏は2023年に死去したが、シュローダー氏のスタッフらは現在も民主党とのつながりは強い。リベラルな議員の元で勉強しておきながら、現在は超保守的な政策を掲げる高市首相へのスタッフの感情は複雑で、「裏切られた」というような気持ちもあるかもしれない。

高市首相の若いころの情報は元シュローダー陣営から民主党の中枢に報告されているとみられる。高市政権が長期政権になった場合、トランプ後に民主党政権と向き合うこともありえる。その際はかなり厳しい視線が高市首相に向けられることになりそうだ。

高市政権がトランプ大統領べったりで対米外交を突き進むならば、大きなしっぺ返しをくらう可能性は高い。2期目就任1年を過ぎてトランプ大統領の支持率低下が深刻になっている。アメリカの「トランプ疲れ」は急速に広がる兆しで、トランプ政権の後を追う高市首相にも影響を及ぼしそうだ。

【谷中太郎】
ニューヨークを拠点に活動するフリージャーナリスト。業界紙、地方紙、全国紙、テレビ、雑誌を渡り歩いたたたき上げ。専門は経済だが、事件・事故、政治、行政、スポーツ、文化芸能など守備範囲は幅広い。
配信元: 日刊SPA!

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