金継ぎ体験で、旅の時間が一段と深くなる

「界 加賀」では、あらゆる場面で九谷焼を使い、欠けや割れが生じた器はスタッフが金継ぎで修復し、使い続けてきたそう。

2023年には専用の「金継ぎ工房」を開設。修復作業を公開し、金継ぎの解説に加え、修復作業の一部を体験できるプログラム「金継ぎいろは」も始まっています。
金継ぎ作業は派手さはないものの、過去から未来につなげる運命も感じ、不思議と気持ちが整います。器の背景を知ってから食事に向かうと、目の前の金継ぎされた一皿が「体験としての記憶」に変わっていく……そんなつながり方ができるのも、素敵ですよね。
食事は「器と料理のマリアージュ」。冬は“蟹会席”が本番
「界 加賀」の食は、美食家・北大路魯山人の思想「器は料理の着物」を大切にした会席。九谷焼や山中塗の器で、北陸の旬を味わいます。
料理だけでなく「器ごと記憶に残る」のがこの宿の特徴。器が料理を引き立て、料理が器をもっと美しく見せる。まさにマリアージュです。
冬の主役は、なんといっても蟹。なかでも名物が「活蟹のしめ縄蒸し」です。塩水に浸した縄を蟹に巻きつけて蒸し上げる、「界 加賀」ならではの一品。蒸し上がる演出も含めて、食卓の空気が一気に華やぎます。

蟹はおいしいけれど、無言で格闘しがち、という人も多いはず。ここでは食べやすいように身をほぐしてくれるサービスもあるので、その心配りが沁みます。

会席では、水炊きや雑炊など、形を変えて蟹を味わう流れも用意され、“全方位で蟹”の満足感。冬のご褒美旅として、根強い人気の理由に納得です。

