都会の喧騒を忘れる、洗練された大人の隠れ家
エレベーターを降りると、石に店名が刻まれた温かみのある看板が出迎えてくれます。暖簾をくぐった先に広がるのは、都会の真ん中とは思えないほど静謐で、凛とした空気感。

大きな檜のカウンター席は、カップル、女性同士、おひとり様でも訪れやすい。昼間はランチ女子会やお料理教室も開催されているそう

夜は接待・会食、宴会で活用されています

テーブル席はパーテーションで分けることも可能
店主の石塚 規氏は、北大路魯山人ゆかりの【紀尾井町 福田屋】や名店【分とく山】などで研鑽を積んできた熟練の料理人。故郷・香川をはじめとした瀬戸内の食材をこよなく愛し、毎朝現地から空輸される鮮魚など、徹底して「旬」と「鮮度」を追求しています。

主役は、瀬戸内直送の鮮度抜群の食材。その日の気候や客の好みに合わせて献立を微調整する、「おまかせ」で旬を味わえます
ランチ・ディナー共に多彩なコースが用意されていますが、今回いただいたのはお昼の「ショートコース 銀一」5,000円(税込・サ別)。先付けから甘味まで全7品、土鍋ご飯まで楽しめる充実の内容です。
ランチタイムに土鍋ご飯をいただける、「ショートコース 銀一」を実食
まずは先付けの「季節の白和え」から。蟹の身の芳醇な甘みや春菊のほろ苦さが調和し、素材の個性が引き立つ、優しくも奥行きのある味わいです。

先付け
続く突出しは、ぬた和えや数の子、鯖の巻き物など、お酒が欲しくなる逸品を少しずつ。菜花も添えられ彩りも鮮やかで、目にした瞬間に心が浮き立つような、繊細な仕事が感じられます。

突出し
温物は、鯛と湯葉、豚肉の旨みを閉じ込めたおでん種。柚子がふわりと香る澄んだおだしが、身体の芯から温めてくれる一品です。

温物
「本日のお刺身」は、瀬戸内から届いた真鯛や平目の縁側、しめ鯖、カマスのたたきなど、種類も豊富。特に驚いたのが「梅醤油」の存在です。白身魚の繊細な甘みを引き立てる梅の酸味が絶妙で、醤油ひとつにも抜かりないこだわりを感じました。

お造り
強肴として供されたのは、直火で仕上げる「寒鰤の粕汁」。一口含めば酒粕のコクと甘みが口いっぱいに広がり、至福のひととき。脂の乗った鰤の旨みを最大限に引き立てる、滋味深い一杯です。

強肴
そして締めは、お待ちかねの土鍋ご飯。この日は「イカの土鍋ご飯」でした。蓋を開けた瞬間に広がるおだしと海の香りに、思わず笑みがこぼれます。ふっくらと一粒一粒が立ったツヤやかなお米と、柔らかいイカの食感。お腹いっぱいでも箸が進んでしまう、まさに「ご馳走」です。

季節の土鍋ご飯

お味噌汁と漬物とともに
最後は黒蜜のかかった「水寒天」で、心地よい余韻に浸りながらコースが終了しました。

甘味
今回はひとりでのランチでしたが、パーテーションで区切れるテーブル席もあり、接待や家族の記念日にも最適だと感じました。ランチもディナーも種類が豊富で、銀座や東京駅付近で、両親や目上の方を安心してお連れできるお店を探している方には、ぜひ候補に入れていただきたい名店です。
次はぜひ、夜のフルコースで自慢のオリーブ牛を味わってみたいと思います。
