コスト面で見る太陽光発電のパフォーマンス
太陽光発電×オール電化
自家消費電力の単価が31円/kWh(2025年7月時点)に対し、売電の単価は1~4年目が24円/kWh、5~10年目が8.3円/kWh(2025年10月)です。よって、自家消費の割合を大きくすることが、経済的効果を高めます。ガスを電力に変換すれば、自家消費の割合は大きくなります。つまり、オール電化にすることで、太陽光発電の恩恵をより強く受けることになり、投資回収の期間も短縮できます。
オール電化では、ガスコンロをIHクッキングヒーターなどに、ガス給湯器をエコキュートなどに変更します。特に給湯のエネルギー消費量が高いので、電化によって光熱費を抑えられるのです。ガスと契約しないパターンもあれば、併用するパターンもあります。併用の場合は基本料金が発生します。電気に一本化するか、併用するかは考え方次第です。
[図表2]太陽光発電システムとオール電化の実績例
日中の自家消費を最大化する設計の重要性
太陽光発電は日中、パネルに集められた太陽光を熱エネルギーに変化し、発電します。これをパワーコンディショナーという精密機器で、家庭で使用できる電気に変換します。
使用しなかった電力が売電に回されるので、費用対効果を高めるには、自家消費を最大化することです。蓄電池を併用すれば夜間も使用できますが、初期コストが高くなります。なお、蓄電池やV2Hシステム(EV自動車と連結するもの)を後付けできるパワーコンディショナーもあります。
太陽光発電システムは、住宅の耐震性能や耐久性能の構造計算のほか、年間の日射取得のシミュレーションも必要です。経済効果を高めるには10kW前後のシステムが理想です。また、パネルを設置する方角や傾斜、大きさによって光が近隣の住宅に反射することがあります。近隣の建物や地形なども確認しなければなりません。
[図表3]太陽光発電システムは近隣への配慮も大切
平松明展
平松建築株式会社
代表取締役
