◆小嶋陽菜さん暴行事件の全貌

ストーカー規制法違反と暴行の罪で起訴されたのは、中国籍の被告人(男性・逮捕当時42歳)。
判決などによると、被告人は2024年8〜10月にイベント会場などで小嶋さんを複数回待ち伏せした。さらに同年10月28日夜には、渋谷区内の商業施設でイベントをしていた小嶋さんを待ち伏せしたうえで、終了後に施設から出てきた小嶋さんの腕をつかんで転倒させる暴行を加えた。
昨年1月、被告人の初公判が開かれた。初公判で被告人は、裁判官に「起訴内容に間違いはありますか」と問われると「彼女のためなら受け入れます」と述べ、おおむね起訴内容を認めていた。
◆被告人は中国語で供述…法廷は大荒れの展開へ
そして昨年4月の第3回公判。勾留中だった被告人は、黒色のジャージに無精ひげを生やし、職員に連れられて入廷してきた。傍聴席を見渡すと、身を縮めたような猫背姿で被告人席に腰を下ろし、開廷をじっと待っていた。30分ほど審理が行われ、閉廷となる直前。これまで冷静に受け答えしていた被告人が、感情を抑えきれなくなったのか、突如として中国語で話し始めた。
「私は発言できますか?」(筆者注:法廷通訳人が日本語に訳した内容である。以下同)
本来の手続きでは被告人が発言する場ではなかったが、裁判官は発言を許可したところ、被告人は「すみません」と最初に謝罪したうえで、興奮したように早口でこう述べた。
「(小嶋さんの)両腕でつかんで告白したかったんです。でも彼女は私のことが怖かったんだと思います」
興奮した姿の被告人に、裁判官は発言を制止しようとするが、話し続ける。
「(小嶋さんが私を)避けようとしたので、私は倒れ込みました。私は、みんなから危険な人物だと誤解されています。でも、私は有名人を追いかけている、ただの小さな人間です」
裁判官に強い口調で発言を止められても、無視して話し切った被告人。社会へ訴えかけたかったのか、発言する口調から自身の強い意志がうかがえた。

