車の利用が欠かせない地方での暮らし。便利さが魅力の反面、短距離の移動も車に頼ってしまうことで運動不足になりがちです。そんなときは、自転車の利用を日々の生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
南相馬市の北部に位置する鹿島区には、一般の方も気軽に楽しめるサイクリングコース「真野川(まのがわ)親水サイクリングロード」が整備されています。心地よい風を受けながら四季折々の風景が楽しめるそのコースの魅力をご紹介します。 ※アイキャッチ画像は南相馬市鹿島区役所提供
コースはほぼ平坦。大人も子どもも安全に楽しめるコース
真野川親水サイクリングロードは2021年に開通しました。その名のとおり、南相馬市鹿島区の中心部を流れ太平洋に注ぐ真野川沿いを中心とした約11キロのコースです。ほぼ平坦なコースのため、ふだん自転車に乗り慣れていない方や脚力に自信がない方、家族連れの方なども気軽に楽しめます。
コースの一部は自転車歩行者専用道路となっているため、安全に走行できるのも魅力です。地元の方々には、自転車だけでなく、日々の散歩や中学校の部活動のランニングコースとしても使われています。

サイクリングロード沿いに咲く彼岸花(南相馬市鹿島区役所提供)
真野川親水サイクリングロードは、常磐自動車道の南相馬鹿島サービスエリアに併設された観光交流施設「セデッテかしま」と、太平洋に面する烏崎(からすざき)海浜公園の間を結んでいます。セデッテかしまは一般道からも出入りが可能なため、自転車でアクセスできるのもうれしいポイント。ここではセデッテかしまをスタート地点としてコースをご紹介します。
観光交流施設「セデッテかしま」からスタート
セデッテかしまは2015年にオープンした施設です。「セデッテ」には地元の方言で「連れていって」の意味があり、「何度でも足を運んでほしい」との想いが込められています。

施設内には休憩スペースやトイレがあり、スタート前の準備や休息に利用できます。また、ここはサイクルオアシス*¹・サイクルレスキュー*²の役割も担っており、空気入れや工具、サイクルラック、ベンチ、飲料水が用意されています。施設内では食事やショッピングも楽しめます。
*1サイクルオアシス…サイクリストが気軽に立ち寄り、休憩や簡単なメンテナンスができる施設 *2サイクルレスキュー…サイクリング中のトラブルに対し、応急処置や修理対応などを行う拠点


セデッテかしまをスタートしてしばらくの間、サイクリングロードはのどかな田園地帯を進みます。視界いっぱいに広がる空と田園風景のなか、風を感じながら走る時間には、日常を離れた心地よさがあります。いくつか曲がり角がありますが、案内表示板があるので迷うことなく楽しめます。

スタートから3キロ半ほど進むと、真野川にかかる茂手橋(もでばし)が見えてきます。この橋を渡って右折をすれば、そこから先は視界の開けた堤防上のルートに入ります。鹿島区の中心部に徐々に近づき、住宅や商業施設も多く目に入ってくるようになります。



