名所やグルメが楽しめる鹿島区中心部でひと休み
茂手橋からさらに2キロほど進むと、鹿島区の中心部に差し掛かります。このあたりでコースを少し離れ、中心部を散策するのもおすすめです。
見どころは、サイクリングロードから200mほど東に入ったところにある鹿島御子神社(かしまみこじんじゃ)。境内には樹齢900年とも1200年とも伝えられる大ケヤキが2本あり、別名「夫婦ケヤキ」とも呼ばれ、見る人を圧倒します。

さらに東へ足を伸ばすと、JR鹿島駅に突き当たります。懐かしさが漂うこの駅舎は、開業から127年を迎え、2026年1月現在、福島県内の常磐線でもっとも古い駅舎とされています。レトロな佇まいを活かしながら再活用が検討されており、長年地域を見守ってきた“地域の宝”ともいえる存在です。

周辺にはランチを楽しめるお店がいくつかあります。そのうちのひとつ、亀八(かめはち)は、地元で約40年にわたり愛される飲食店。店主の高野信一郎さんは、サイクリングロードの草刈りやゴミ拾い、花の手入れなどにボランティアで関わっているそうです。
そんな亀八の人気メニューは、唐揚げ定食。からっと揚げられた大きな鶏胸肉の唐揚げが7つも乗った大満足の一品です。

小腹が空いたときにうれしいスイーツのお店もあります。菓子処しおは、現在の店主・塩丈浩さんで3代目となる老舗の和菓子店。名物は、店先で一匹ずつていねいに手焼きする「天然もの」と呼ばれるたい焼きです。黒糖の風味豊かな薄皮の生地のなかにこしあんが入っています。地元の人々に長く愛されるご当地おやつです。

鹿島駅周辺にはこのほかにも、移住者がオープンしたカフェなど、おいしいお店が複数あります。サイクリングの合間の楽しみとして、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
自転車歩行者専用道路を経てゴールの烏崎海浜公園へ
サイクリングロードは、鹿島区の中心部から約1キロの区間、自転車歩行者専用道路となります。車と交錯する心配がなく、のびのびとサイクリングを楽しめる区間です。

この区間では、春は対岸に咲く桜並木が美しく、道行く人の心を癒してくれます。また、春には菜の花、晩夏には彼岸花、秋にはコスモスと、四季折々の花が楽しめる区間でもあります。

写真:南相馬市鹿島区役所提供
専用道路をしばらく進むと、JR常磐線の橋が見えてきます。タイミングがよければ、サイクリングの合間に、走り抜ける電車を眺めるひとときが楽しめます。

JR常磐線と並行する国道6号線の橋を越えると、周囲には再び田園風景が広がり始めます。堤防上の道を東へ進みゴールを目指すと徐々に大きく見えてくるのが、4基の風力発電用の風車(万葉の里風力発電所)。南相馬市の新しいシンボルのひとつとなっています。

ゴール手前には南相馬市唯一の漁港、真野川漁港があります。東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、2017年に復活。現在も約20隻の漁船が所属しています。

漁港を過ぎ、最後に防波堤の坂を上ると、視界が一気に開け、目の前に太平洋が広がります。ここがゴール地点の烏崎海浜公園です。ベンチや東屋、トイレなどが整備されています。相馬野馬追の開催が近づくと、早朝にここで乗馬の練習をする風景がよく見られるそうです。



