◆対策の基本は「手洗い、うがい、鼻うがい」
では、花粉症を防ぐには、何をすればいいのだろう?基本は、よく知られているとおり「花粉にふれないこと、ふれたら早めに洗い流すこと」だ。
「まずは、手洗い、うがい、鼻うがいを習慣化すること。できれば、帰宅後にそのままお風呂に入って、体や髪をしっかり洗うのがベストです。
また、モコモコの毛羽だったコートやマフラーは花粉が付きやすいので、注意しましょう。
私もひどい花粉症でしたが、空調が管理された大学病院などで勤務していたため、花粉に接触する機会が減り、症状が軽くなりました」

◆花粉症を改善する「プロバイオティクス」とは?
前述のとおり、花粉症を含むアレルギーは免疫システムの問題なので、日頃から免疫バランスを整えることも大切だ。『鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版』(編集:日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会、金原書店)は、10年ぶりの改訂で、以下のような「プロバイオティクス」のページが追加された。

「プロバイオティクスとは(中略)腸内フローラのバランスを改善することによって、宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」(同書より)とのこと。
具体的には何をすればいいのか? 長友先生によると、
「プロバイオティクスとは乳酸菌などの有用菌のことで、多く含まれる食品の代表例はヨーグルトです。ヨーグルトなどに含まれる有用菌は、カラダの中で働く期間が限られるため、毎日摂り続けることが必要です。
プロバイオティクスを多く含む発酵食品、食物繊維、ビタミンDの“三部隊”が、花粉症ゾンビと闘う味方になります」

【長友孝文(ながともたかふみ)先生プロフィール】
耳鼻科医、池袋ながとも耳鼻咽喉科院長。
2007年国立大学法人浜松医科大学医学部医学科卒業。東京大学医科学研究所先端がん治療分野特任研究員、自治医科大学病院耳鼻咽喉科病棟医長、外来医長などを経て、2022年池袋ながとも耳鼻咽喉科を開院。自身が長年アレルギー性鼻炎に悩まされていたことに加え、すべての世代を一生涯通して診療が行えることで耳鼻咽喉科に尽力。
<文/川崎かおり>

