◆コスタノヴァを襲う“魔の中13週”
ここからはフェブラリーSがG1に昇格した1997年以降の過去29年のデータを取り上げていきたい。まずコスタノヴァには、休み明けの不安が付きまとう。前走の武蔵野Sから中13週(約3か月)と十分な間隔を空けての一戦を迎えるが、実は過去に29頭いるフェブラリーS勝ち馬のすべてが中12週以下の間隔でレースに臨んでいた。
ここ数年の競馬界はぶっつけ本番でしっかり結果を出す馬が増えたが、フェブラリーSに限ってはこれが当てはまらない。中12週以上でフェブラリーSに臨んだ馬は、過去29年の間に、のべ26頭いたが、【0-1-1-24】という絶望的な成績が残っている。
敗れた馬の中には2022年レッドルゼル、2013年カレンブラックヒルという1番人気に支持された2頭も含まれている。それだけにコスタノヴァには嫌なデータといえるだろう。
◆牝馬未勝利の鬼門に挑むダブルハートボンド
そんなコスタノヴァ以上に不安なデータを持つのが、ダブルハートボンドだ。前走のチャンピオンズCでは牡馬勝りのパワーと勝負根性を見せつけたが、過去29回のフェブラリーSにおいて牝馬は39戦して【0-1-3-35】。2000年に2番人気で2着に入ったゴールドティアラ以外はすべて連対を外している。また、牝馬という点以外にもダブルハートボンドには死角が少なくない。これまで1800m以上の距離しか経験をしておらず、ワンターンのコースも初めて。さらに8戦すべてを4角3番手以内で通過するなど、先行力を持ち味にしているが、直線の長い府中ではそれが諸刃の剣となり得る。
カフェファラオが連覇を達成した2022年に4角3番手以内の3頭が上位を占めたこともあったが、これは例外で、基本的には中団から決めて勝負になるレース。それだけに差す競馬を経験したことがないダブルハートボンドにはクエスチョンマークが浮かんでしまう。

