◆2026年の株式は上がりづらい年に!?
一方で深野氏は2026年の株価は難しいとも指摘する。「巷では日経平均株価が6万円台にという話もありますが……。正直、2025年で上がりすぎた印象があります。6万円台に乗せることがあっても金利のある世界ではグロース株が厳しい。2026年は成長株が出てきづらい年ではないでしょうか。
株に投資するなら医薬品や公共セクターである、電力株やガスなどが良いかも知れません。例えば、北海道電力などは泊原発の再稼働もあり収支がよくなりつつ、北海道にラピダスの大規模工場の誘致もあります。地方の電力株、あるいはデータセンターの建築需要がある電気工事関連株も狙い目かと思います。ただし、東京電力だけは原発の再稼働ができないのでダメです」
今後の日本株について、深野氏はどう考えているのだろうか?
「今のところ日本株において、日本発になるリスクはないと思います。10年単位でみたときに、7%の成長を考えれば、今後10年以内に日経平均株価が10万円の水準を付けるのはあり得ない数字ではありません。ちゃんと景気が良く、経済が成長して、賃金が上がって……。デフレ的な要素がなければ確実性は高いと思います」
一方でこんなシナリオについても深野氏は言及する。
「日本は比較的格差の少ない社会ではありますが、日本もアメリカや欧州のように『K字型の格差社会』が広まる可能性は十分になる。富める人はより富み、持たざる人はより持たない2極化が進む。現状、インバウンド消費が少し減っていると言いますが、デパートの小売は悪くないと言われています。これは、高額商品を富裕層の日本人が購入していると言われている。だから、日本の消費はそこまで落ち込んでいないともみてとれます」
今後の景気がどう転ぶかも見越しながら。自分自身の資産戦略は考えてみては。
<取材・文/上野智(まてい社)>
【深野康彦】
ファイナンシャルリサーチ代表。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。その後、1996年に独立し、現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2社目の起業。FP業界歴35年(2024年10月現在)を誇り、そのキャリアを通じて日本経済の浮沈を見守ってきた。メディア出演やセミナーを通じて、資産運用や住宅ローン、生命保険、税金、年金など幅広く「お金の知識」を発信している。著書『金利で損しない方法、教えてください!人気FPが教える金利上昇時代の「お金の新ルール」』

