今年もやってまいりました。恒例のプチ特集。紹介しても紹介してもまだまだあります、お取り寄せ。おいしくて楽しくてお手頃。家族や友達と楽しめるものばかり。こいつぁ、春から縁起がいいかも!?
根っからの食いしん坊、ベテランフードライターのP(ぴい)こと渡辺紀子さんがお贈りする厳選うまいものガイド。&Premium147号(2025年3月号)「部屋を心地よく、整える」より、お取り寄せをwebでも紹介します。
『ototojet』 天然ハタの鍋セット

アサリとハマグリの出汁が導く、ハタの奥深い旨味に目覚める鍋。
『ototojet』という店名、“おとと”がぴょんと跳んでいくイメージを勝手に描いて、何てかわいいと思っていた。京都・紫野の住宅街にある、完全予約制のその店に伺って驚いた。京町家をリノベした、店主のセンスの良さが光るシックな魚料理店だった。料理をいただいて、また驚いた。一品一品が魚介のアートだった。ともかく、斬新で美しい。店主・辻井智貴さんは天然魚を中心に扱い、そのおいしさを通して日本文化を発信中だ。オンラインショップには、彼の心意気と熱い思いがあふれている。今回ご紹介の鍋の主役は天然ハタ。「ハタって、クエをはじめ仲間が多いんです。なのにあまり知られていない。その時々で、一番いいハタをお届けしたくて、あえて限定しないで〝天然ハタ〟としました」と、辻井さん。今日は赤ハタ。アサリとハマグリの出汁も出色だが、添えのバターを落として、がらりと味変させても。

『美々卯』 宅配うどんすき

誰からも好かれる具だくさん鍋。おこたでお鍋、もいいもんです。
東京から『美々卯』が消えて久しい。寒い日は時折、あのうどんすきを懐かしく思い出す人もいるに違いない。赤い漆の器や小さな貝の杓子(?)でいただく、お上品なうどんすきだったなぁ。聞けば、もう20年も前から通信販売をしているというではないか。そうだったか。じゃあ、はりきって取り寄せてみようじゃないかということで、〝おうち美々卯〟開店となった。具材も薬味もぬかりなく揃っているから、すぐに鍋を囲めてありがたい。黄金色のおいしい出汁、リッチな具材、そして、太打ちのうどんがたっぷり。ボリューム満点で大満足だ。最近では、うどんすきにぴったりの鍋も絶賛販売中である。鍋肌にうどんを添わせて取り出すと、スムーズにいくそうだ。つまり、つゆハネしない工夫がされている鍋だ。『美々卯』は、どこまでもうどんすきのおいしさを追求し続ける。それでこそ。


