イライラ、不眠、片頭痛……。病院では「異常なし」と言われるのに、つらさが続く50代の“なんとなく不調”。原因を整理しながら、ツボや経絡のつながりに着目した1回1分でOK、あてるだけカイロの使い方を紹介。症状別に温め方の実践方法を紹介します。
教えてくれるのは、久保和也(くぼ・かずや)さん
鍼灸師「クボ鍼灸院」代表/世界中医薬学会アレルギー疾患専門委員理事。妻の産後の体調不良をきっかけに東洋医学の道へ進み、鍼灸治療「経絡治療」を習得。自律神経失調症をはじめ、病院で原因不明と言われた症状を中心に日々施術にあたっている。著書に『痛みと不調がみるみる改善 あてるだけカイロ健康法』(あさ出版)
【片頭痛・実践】目の奥・こめかみ…痛みタイプ別の温めポイント
第1回では、カイロを“あてるだけ”で体を整える考え方を紹介。第2回は、カイロの種類や「あてる・貼る」の使い分けを整理し、肩こり・腰痛の実践へ。今回はイライラや不眠など“なんとなく不調”に注目し、症状別に実践方法を紹介します。
原因不明なところも多く、いまだ治療法が確立されていない片頭痛。東洋医学では気血津液のめぐりが悪くなることが原因だと捉え、経絡のめぐりを促して解消します。
(1)目の奥の痛み
目の奥から頭頂にかけては肝経が流れています。太衝(たいしょう)を温めると肝経全体の気や血の滞りが改善され、痛みがやわらぎます。気の滞りはストレスによっても起こるので、カイロで温めながら、ホッと緩む時間を毎日つくることも大切です。
太衝/あてるだけ1回1分 ※貼る場合は15~60分

肝経のツボ。足の親指と人差し指の間の骨が交錯する部分。
POINT
左右ともに温めましょう。カイロを貼る場合は、靴下の上から貼りましょう。
(2)側頭部とこめかみの痛み
側頭部は胆経の通り道です。ここでは子午治療(ターゲットとなる経絡の対ついとなる経絡を使う)を用いて、症状が出ている側とは反対側の小腸経のツボ・支正(しせい)にアプローチし、つらい痛みをやわらげます。また、胆経を流れる陽陵泉(ようりょうせん)とセットで温めることで、さらに効果が出やすくなります。

支正/あてるだけ1回1分
小腸経のツボ。腕の側面(小指側)にある。手首とひじの中間。
陽陵泉/あてるだけ1回1分
胆経のツボ。外くるぶしから上に上がっていき、ひざ下のボコッとした骨で指が止まるところ。
POINT
右側が痛いときは左の支正&右の陽陵泉、左側が痛いときは右の支正&左の陽陵泉を温めましょう。

