◆杉山が追加招集される可能性も
さらにもし侍ジャパンの投手陣にさらなるアクシデントが発生するようなことがあれば、杉山が追加招集される可能性も出てくるだろう。そうなれば、その数は10人を超えてしまう。侍ジャパンをはじめ、それぞれの代表チームがWBCで勝ち進めば、ソフトバンクへの合流は遅れることになる。WBCの決勝から開幕戦まではわずか10日程度しかないため、投手は例年より1か月前倒しで肩のピークを持ってこざるを得ない。ソフトバンクに合流後、すぐに一軍で投げるというわけにはいかないだろう。
自国の威信を背負ってプレーするプレッシャーもあり、公式戦で本来の実力を発揮できない可能性もぬぐい切れない。
◆イチローも倒れた…WBCが選手の体に残す“見えないダメージ”
WBCにまつわる最も有名なエピソードを持っているのがイチローだ。2009年の第2回WBCで原辰徳監督率いる侍ジャパンが大会連覇を達成したが、この時のチームリーダーを務めていたのがイチロー(当時マリナーズ)だった。1番打者としてチームを牽引する立場を期待されたが、大会序盤から調子が上がらず、打撃は低迷。それでも宿敵、韓国との決勝戦では延長に勝利を決定づけるタイムリーを放ち、連覇に貢献した。試合後に安堵の表情を浮かべるイチローを記憶しているファンも多いだろう。
しかし、WBC決勝から約2週間後に行われたマリナーズの開幕戦にイチローの姿はなかった。開幕数日前に体調不良を訴え、検査を受けた結果、胃潰瘍が判明。レジェンドがメジャーで故障者リスト入りしたのはこの時が最初で最後だった。

