◆仕事論を語り、年収マウントをはじめる始末
「大塚は周囲の動揺をよそに、同期たちがどんな仕事をしているのかと聞き始めました。メーカーで営業をしている友人には『数字はどれぐらいやってんの? 同期で何番目ぐらい?』と聞き、友人が嫌な顔をしつつも答えると『ショボくね?』と馬鹿にした調子で笑ったんです」さらに『年収はどれぐらいもらってんの?』と聞き、回答を得れば『やっす。まあ数字出せてないから仕方ねえよな』と、追い討ちをかけるようなことまで言い出して……」ほかのメンバーに対しても終始そうした対応を続ける大塚さん。場の空気は重くなる一方だった。
「同期のひとりが痺れを切らした様子で『おまえはどうなんだよ?』と尋ねたところ、大塚は待ってましたとばかりに語り出しました。『今は不動産会社で土地の仕入れをする営業をしていて、成果を出しまくって年収はもう1000万円に届く』と」
どんな努力をして年収を上げてきたか滔々と話す大塚さん。場を支配したまま、独自の仕事論まで語り出した。
「大塚は『仕事をするなら死に物狂いになっててでも成果を出して高い給料をもらうべきだろ』と言い、メーカーで営業をしている同期に『どうせお前はなあなあで仕事をしてるんだろ』と説教をし始めたんです」
上から目線で仕事論を語る様子に、佐川さんは怒りを覚えたという。
「カッとなって『仕事は給料のためだけにするもんじゃないだろ』と言ってしまったんです。『金以外に目的なんかねえよ』と言われたので、『お客さんに感謝されたりした時にやりがいを感じたりするだろ』と答えたんです。すると、大塚に『やりがいがあるから仕事に満足してる? それ稼げねえやつの言い訳だから』とゲラゲラと笑い出したんです」
◆おまえらのことがずっと嫌いだった
頭に血がのぼった佐川さんは、大塚さんに殴りかかりかけた。「ひとりに必死に宥められ、『一旦、落ち着こう』という話になりました。その同期は大塚に『どうしてそんなに食ってかかるんだよ?』と尋ねたんです。これに対する大塚の発言が衝撃でした。『おまえらのことがずっと嫌いだったんだよ』『大学時代に見下されていたのを根に持っている』と……」
大塚さんいわく、サークルメンバーを見返すために仕事を頑張ってきたのだとか。
「でもそれがまったく納得いかなくて。『金を借りのも嫌だった』とのことでしたが、『貸してほしい』と大塚に頼まれたから貸しただけですし。
馬鹿にしているヤツに金を貸した上で飲みに誘ったりなんてしないじゃないですか。けれど、大塚のなかでは馬鹿にされていると捉えていたようでした」

