健康食品の営業マンから「怖い話」を聞いた年金13万円の80代母、「タンス預金・200万円」を手提げ袋に入れて銀行へ走ったワケ…あとを追った息子が目の当たりにした〈銀行窓口での修羅場〉【FPが解説】

健康食品の営業マンから「怖い話」を聞いた年金13万円の80代母、「タンス預金・200万円」を手提げ袋に入れて銀行へ走ったワケ…あとを追った息子が目の当たりにした〈銀行窓口での修羅場〉【FPが解説】

その「頑なさ」が命取りになる

2024年のマツさんの騒動は、決して特殊な事例ではありません。警察庁の統計によれば、特殊詐欺の被害者の約8割は65歳以上となっており、その手口の多くは、振り込め詐欺などの不安を煽る情報をきっかけに、認知力の低下した高齢者から冷静な判断力を奪う点にあります。

特に、一度「こうだ」と信じ込んでしまうと、自分の判断を正当化しようとする心理が働き、家族が「間違いだ」と諭しても、頑なに考えを変えられなくなってしまうことがあります。警察官の言葉さえ信じられなくなった2年前のマツさんの姿は、まさにこの心理状態そのものでした。

誤った情報や噂を鵜呑みにして不必要な投資をしてしまったり、詐欺被害に遭ったりすることは、決して珍しいことではありません。「お金の話」や「不安になるニュース」、そして「警察からの電話」を受けたときは、決して一人で判断して行動しないこと。必ず家族や専門家に相談し、事実を確認する癖をつけることが、大切な資産を守る防波堤となります。

日々、詐欺手口は巧妙化最新化しているので、常に新しい情報を得て、家族と自分の身を守りましょう。

小川 洋平

FP相談ねっと

ファイナンシャルプランナー

あなたにおすすめ