母親が引っ越し業者と一悶着を起こし、その面倒な対応に追われた経験がある新庄真守さん(仮名・39歳)に話を聞いた。

◆急遽引越しをすることになった母
「一昨年に父親が亡くなったことをきっかけに、母親がそれまで住んでいた一軒家を売却し、マンションへ引っ越すことになったんです。その時に頼んだ引っ越し業者との間でやっかいなトラブルが発生したんです」新庄さんの母親は、新しく購入したマンションの入居時期の問題もあり、引っ越しを繁忙期の3月に行わなければいけなかったそうだ。すでに信頼できる大手の引っ越し業者は予約が取れない状況で、仕方なく新庄さんの母親が知り合いから紹介された業者にお願いすることになったという。
「住んでいた一軒家の売却時期や新居の申込みの都合で、どうしても3月にしか引っ越しができなかったそうです。しかも、入居日の確定が昨年の2月上旬で、その翌月には引っ越しをしないといけない強行スケジュールになった。自分は、仕事の都合で大阪に住んでいて手伝えず、すべてを母親に任せてしまった。それが悲劇の始まりでした」
◆70万円? 相場を逸脱した見積もり
近くに引っ越しの手伝いをお願いできる親族がいなく、一人で準備を行わなければいけなかった新庄さんの母親は、業者にすべてを丸投げするプランで契約を結んだという。ただ、繁忙期ということもあり、引っ越し代金は驚くような高額になってしまったのだとか。「電話で引っ越し代金を聞いて驚きました。繁忙期とはいえ、70万円近い見積もりだというんです。23区から東京郊外に引っ越しするだけなのでそんなに距離もなく、高すぎると思い他の業者にするよう説得しました。それでも母は、すでに契約してしまったし、今さら業者を変えるのは面倒だと言って……。高すぎると思いながら、引っ越しの時期も迫っていたためキャンセルしないことにしたんです」
繁忙期に引っ越し代金が急激に値上がりすることは良くあるが、新庄さんの母親がお願いした業者はかなり強気の設定をしているように思える。とはいえ、それだけの料金を支払うのなら、手厚く引っ越しをしてくれるのだろうと、新庄さんも楽観視していたそうだ。しかし、作業でトラブルが続出してしまったという。
「引っ越し当日にトラックが足りなくなったと電話があったようで、2時間遅れで作業がスタートしたそうです。だいぶスケジュールが変わることになり、母親はパニックになって自分に電話してきました。積み込みもスムーズに終わることがなく、結局は最終的に予定より3時間ほど遅れて新居に荷物が届いたそうです。母親は、いろいろと考えていた予定が狂ってしまい、引っ越しが終わってもパニック状態だった。業者に丸投げプランだったので安心していたのですが、自分が有休を使ってでも手伝いにいけばよかったと反省しています」

