◆3日間風呂に入らずゲームに興じる…個性的な母の素顔
――翻って、未成年のときはお母様とずっと一緒に暮らしていますが、「あまり育児の得意な女性ではない」と感じているようですね。yuna:母に対する感情は父に対するそれよりもいくらか複雑です。母に対して「優しくしたいな」とも思う反面、自分を守りながら母とも仲良くできる方法を模索しているところ、といった具合でしょうか。
私の記憶では、母はいつも昼過ぎくらいに起きてくるような感じでした。私はそれまで、お菓子などを食べてしのいでいたように思います。
母は能力のばらつきが非常に大きい人で、一般的な家事育児には向かないものの、少しの経験で語学を飛躍的にマスターできたり、ゲームなどの攻略にかけては冴え渡っていました。集中力が凄まじく、ハワイ時代には、3日くらいずっと集中してお風呂も入らずにゲームに興じていたこともあります。子どもも一緒になってやっていたので、親戚から「風呂くらいは入りなさい」なんて注意されたりして(笑)。結構極端なキャラクターの人だなと思います。
◆友人宅の家族団らんで知った「寂しさ」
――一風変わったご家庭で育ったyunaさんですが、ご友人の家の食卓に招かれて、団らんを経験したことで衝撃を受けたとか。yuna:ハワイに移住してから、友人の家に泊めてもらったことがありました。そこで夕食を囲んでいたら、なぜか涙が溢れ出してきて。たぶん、当時の私は寂しさをずっと抱えていたのだと思います。
――家庭で満たされていないyunaさんが満足するための逃避先はどこでしたか。
yuna:思えば仕事だったのでしょうね。19歳からアルバイトをしていましたが、現在のような経営者という立場ではないにもかかわらず、一切手を抜いた記憶がありません。頑張ればそのぶん認めてもらえる世界で、とにかく結果を残して認めてもらうことによって、居場所を確保していました。あの当時の私は、仕事こそが自分の価値にほかなりませんでした。

