更新のたびに家賃が上がるのに「離れられない」住人たち…地方出身の学生が迷い込んだ、“不気味なアパート”での2年間

更新のたびに家賃が上がるのに「離れられない」住人たち…地方出身の学生が迷い込んだ、“不気味なアパート”での2年間

◆家賃が上がっても「離れられない」住人たち

だんだんと居心地の悪さを感じるようにもなったという。

「アパートの先輩に聞いてみると、大家は同じアパートに住む住人から情報を集めているらしく、直接話をしていないことも知っていたりすると言われました。ですが、先輩はそのことに違和感を持っていないようでした。大家に全幅の信頼を置いているようで、『このアパートから離れられない』とまで語るのはどうかと思い……」

ある時、その先輩から「大家と一緒に旅行に行くが、君もどうか」と誘われた。

「旅行に行くほど仲が良かったわけではないので、さすがに断りましたが、繰り返し誘われることになり、断るのに苦労しました。どうも一部の住人は大家を過剰なまでに信頼しているらしく、だんだんと怖く思うようになったんです」

アパートの住人の中には卒業生もいるが、その中には、転勤の辞令が出たものの、このアパートを退去するのが嫌で退職した人間もいるのだという。

「先輩によると、アパートは更新のたびに家賃が上がるそうでした。『ここに住めるなら家賃が上がるのもたいしたことじゃない』と言われたのですが、自分は共感できませんでした」

◆バイトの誘いを断ったら態度が冷たく…

ある日、大家に「あんた、バイト先の子に振られたらしいね」と笑われたことがあった。

「また干渉してきたと思いましたが、ふと考えると変なんです。住人たちや大学では、その話をしていなかった。部屋でバイト先の友人に電話で話をしただけのはずなので、怖くなりました」

その後も、大家から怪しい自己啓発本を読むよう何度も勧められたり、どう考えても割に合わなそうなバイト先を紹介されたりと干渉が続いた。

「バイトは大家の親族がやっている会社の倉庫で行う肉体労働で、時給は相場よりもかなり低く、最低賃金に近い条件のものでした。なので断り続けていたのですが、次第に大家の態度が冷たくなっていきました。挨拶しても無視されたり、裏で『あいつは人間性が低いからまともな社会人になれない』と陰口を言われるようにもなって」


配信元: 日刊SPA!

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