3.認定NPO法人として認定されるメリット
ここでは、認定NPO法人になる主なメリットを紹介しよう。
3-1.寄付が集まりやすくなる
最大のメリットとして、寄付金に関する税制優遇が挙げられる。
個人が認定NPO法人へ寄付した場合、「特定寄付金」として扱われ、寄付金控除(所得控除)または税額控除のいずれかを適用でき、所得税を軽減することが可能。都道府県または市区町村が条例で指定し団体に個人が寄付した場合には、住民税に対する税額控除が適用される。また相続人が相続財産を認定NPO法人に寄付した場合、その支出は非課税となる。
企業にも寄付に対する税制上の優遇措置が設けられているが、認定NPO法人に寄付した場合には、通常の寄付とは別枠で特別損金算入限度額が設けられているため、法人税の節税につながる。
3-2.法人税の負担が減らせる
認定NPO法人になると、非収益事業で支出したお金を「他所へ寄付したお金」としてみなされ、一定の範囲内で損金算入できる「みなし寄付金制度」が活用できる。控除額は、所得金額の50パーセント、または200万円のいずれか高い額が適用される。
これにより、認定NPO法人を運営していくための税金の負担を減らすことができる。
3-3.組織の強化と社会的信頼度の向上につながる
認定NPO法人になるためには、高い公益認定基準を満たし、所轄庁の認定を受けなければならない。また、認定後も基準にそった健全な組織運営や公益性の高い事業活動を維持し続ける必要があるため、必然的に組織の強化を図ることがきると共に、社会的信頼度の向上につながる。