3. NPO法人・一般社団法人が受給可能な助成金を探す方法
ここでは、NPO法人や一般社団法人が受給できる助成金を探すときにおすすめのポータルサイトを紹介する。
3-1.内閣府のホームページ
内閣府では、各省庁や自治体の協力を得て、全国のNPOなどの非営利活動団体を対象とした支援・協働施策に関するデータベース「NPO施策ポータルサイト」(外部リンク)を公開している。
補助金や助成金といった「資金に関する支援」をはじめ、「人材育成・人材交流に関する支援」「設備・備品に関する支援」、行政とNPOの協働事業やイベントの企画・運営などを支援や情報発信に関する支援など、さまざまな支援策の情報を検索することが可能だ。

3-2. CANPAN
日本財団が運営するコミュニティサイト「CANPAN(カンパン)」は、市民やNPO、企業などの活動を支援し、連携を促すことで、より良い社会づくりを目指するプロジェクトだ。
サイトのメニューにある「助成制度」(外部リンク)では、「新着順」「募集開始時期」「募集終了時期」で、助成制度の情報が閲覧できるほか、詳細検索では、「助成制度名」「実施団体名」「対象事業」「募集期間」「助成金額」など、豊富な選択肢の中から絞り込んでの検索も可能だ。
これから募集予定の助成金情報も掲載しているため、幅広く情報収集ができることも利点といえる。


3-3. 助成・奨学金情報navi
公益財団法人助成財団センターが運営する「助成・奨学情報navi」(外部リンク)「では、助成する側と助成を求める側の情報交流の場」の提供をミッションに、助成金・奨学金の募集情報の検索サービスや、助成財団が実施する募集情報のリアルタイム発信、助成財団の事業活動のニュースの配信などを行なっている。
助成金の募集情報の検索サービスでは、「研究」や「事業・活動」「組織運営支援」といった事業形態や「保健・医療」「環境」「教育・スポーツ」といった事業分野、「募集期間」などの条件を指定して検索できる。

4. 助成金の申請から受給するまでの流れ
全国規模の助成金の募集期間は、5・6月、10・11月の主に2つのシーズンに分かれる。シーズンを迎える前の準備から受給されるまでの流れを、手続きする上でのポイントと共に紹介する。
- 団体情報の整理
- どの助成金申請にも共通して必要になるのが団体の情報だ。活動内容や目的を分かりやすく、かつ魅力的に紹介できるように、事前に整備しておこう。
- 助成金の情報収集
- ネットを活用して、団体の目的や活動内容に適した助成金を探そう。募集要項や受給条件はもちろん、過去の採択案件なども参考にするとよい。
- 応募書類の準備
- 申請書のほかに、事業計画書や決算書や予算書、団体概要など必要な書類は助成元によって異なる。審査では、助成財団の事業目的と合致しているか、プログラムによる効果や成果、将来性は見込めるか、事業の実現性やそもそも団体として信頼できるか、などが重視されるので、それらの点を意識してできるだけ論理的に書類を作成しよう。
- 申請
- 指定された方法で期日までに余裕を持って申請しよう。あらかじめ申請までのスケジュールを作成しておくと安心だ。
- 審査・採択
- 書類選考のみの場合もあるが、面接やプレゼンテーションなどが行われる場合も多い。その際にも、できるだけ簡潔かつ論理的に説明できるよう準備するようにしよう。
- 交付決定・受給
- 助成金は、すぐに取得できるものもあるが、助成対象期間中や事業完了後に、報告書類の作成・提出を経て交付されることが多い。